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アンケートテンプレート30選|業種別・目的別にそのまま使える質問例

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アンケートを作ろうとして、「そもそも何を質問すればいいのか分からない」「毎回ゼロから設問を考えるのが大変」「配信しても回答が集まらない」と手が止まった経験はないでしょうか。

アンケートの成否は、配信した後ではなく設問を設計した時点でほぼ決まります。目的に合った質問項目と回答形式を選べていれば、少ない設問数でも意思決定に使えるデータが手に入ります。

本記事では、目的別10種・業種別10種・回答形式別10種の合計30パターンのアンケートテンプレートを、コピペしてすぐ使える質問例つきで整理しました。あわせて作り方7ステップ、回答率を高める8つのコツ、集計・分析の手順、実施前に確認すべき法令まで一気通貫で解説します。BtoB企業のマーケティング・営業・人事・カスタマーサクセス担当者が、この1記事だけでアンケート設計を完結できる内容です。

著者情報(監修・運営)

本記事は、診断・ヒアリングDXツール「Interviewz(インタビューズ)」を開発・提供するLEARNERZ株式会社の編集チームが監修しています。

Interviewzは、アンケート・ヒアリング・診断コンテンツをノーコードで作成できるSaaSで、累計導入企業のリード数268%向上、ヒアリングコスト90%削減・サポートコスト半減といった成果を支援してきました。本ガイドは、これら現場のアンケート設計・運用支援で蓄積した知見をもとに、第三者ツールも含めて公平に解説しています。

アンケートテンプレートとは?フォーマット・ひな形との違いを整理

アンケートづくりでつまずく人の多くは、「テンプレート」「フォーマット」「ひな形」という言葉を同じ意味で使っています。しかしこの3つを区別できるかどうかで、設計スピードとデータの質が大きく変わります

まずは用語の定義を揃え、テンプレートを使うべき場面と、使うと危険な場面を先に押さえておきましょう。

アンケートテンプレートの定義|「質問文+順序+回答形式」までを含む設計図

アンケートテンプレートとは、特定の目的に対して「どんな質問文を」「どの順番で」「どの回答形式で」聞くかまでを設計済みのひな形を指します。単なる質問文の例文集ではありません。

たとえば顧客満足度調査のテンプレートであれば、冒頭に答えやすい属性質問を置き、次に総合満足度を5段階で聞き、その後に満足度を左右した要因を複数選択で分解し、最後に自由記述で理由を拾う——という「回答者の思考の流れ」に沿った並びまで含めて完成しています。

この順序設計があるからこそ、回答者は迷わず最後まで答えられ、集計側も「スコア→要因→理由」の順で分析できます。テンプレートの本質は質問文ではなく、目的からデータ活用までを一直線でつなぐ導線にあると理解してください。

フォーマット(回答形式)との違い|部品と完成品の関係

フォーマットとは、単一選択・複数選択・5段階評価・自由記述といった「回答形式(設問タイプ)」そのものを指す言葉です。いわばアンケートを構成する部品にあたります。

一方でテンプレートは、その部品を目的に合わせて組み上げた完成品です。フォーマット=レンガ、テンプレート=設計図どおりに積み上がった建物と考えると分かりやすいでしょう。

「ひな形」は日本語としてはテンプレートとほぼ同義で使われますが、Word・Excelの罫線つき用紙を指すケースが多い言葉です。紙で配布するなら「ひな形」、Webフォームで配信するなら「テンプレート」と使い分けると社内の認識がずれません。

アンケートテンプレートを使う3つのメリット

第一のメリットは設計時間の短縮です。ゼロから設問を考えると1本あたり3〜5時間かかることも珍しくありませんが、テンプレートをベースに調整すれば30分〜1時間で配信可能な状態まで持っていけます。

第二は回答率と回答品質の安定です。テンプレートには「答えやすい順番」「設問数の目安」「表現の中立性」といった検証済みの型が織り込まれているため、自己流で作るより離脱が起きにくくなります。

第三は調査の再現性です。同じテンプレートを使い回せば、四半期ごとの比較や部署間の比較が成立します。設問文が毎回変わると時系列比較ができなくなるため、定点観測を前提とする調査ほどテンプレート化の価値は高くなります。

テンプレートをそのまま使うと失敗する2つのケース

1つ目は「調査目的とテンプレートの目的がズレている」ケースです。たとえば解約理由を知りたいのに顧客満足度テンプレートをそのまま使うと、「満足度は高いのに解約された」という分析不能なデータだけが残ります。テンプレートを選ぶ前に、必ず「この調査で何を意思決定するのか」を一文で書き出してください。

2つ目は「自社固有の選択肢が入っていない」ケースです。汎用テンプレートの選択肢は一般的な言葉で書かれているため、自社のプラン名・機能名・店舗名などに置き換えないと、回答者が「どれにも当てはまらない」と感じて離脱します。選択肢は必ず自社の言葉に翻訳するのが鉄則です。

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【一覧比較表】目的別アンケートテンプレート早見表

テンプレート選びで最初にやるべきことは、「目的 → 見るべきKPI → 適した回答形式」の順に決めることです。設問文から考え始めると、必ず聞きたいことが増えすぎて設問数が膨らみます。

以下の早見表は、本記事で紹介する目的別テンプレート10種を、推奨設問数・回答時間・主要な回答形式・配布チャネル・追うべきKPIで整理したものです。まずはこの表で自社に近い行を1つ選んでください。

目的 推奨設問数 回答時間 主要な回答形式 おすすめ配布チャネル 追うべきKPI
顧客満足度(CS)調査 7〜10問 約3分 5段階評価+複数選択+自由記述 メール/会員マイページ 総合満足度スコア、トップ2ボックス率
NPS®︎(推奨度)調査 3〜5問 約1分 11段階+自由記述 メール/アプリ内ポップアップ NPS、推奨者・批判者比率
セミナー・イベント後調査 6〜8問 約2分 5段階評価+単一選択+自由記述 会場QRコード/終了直後メール 満足度、商談化率、次回参加意向
サービス改善・UX調査 8〜12問 約4分 5段階評価+分岐+自由記述 プロダクト内埋め込み タスク成功率、つまずき箇所の件数
従業員満足度(ES)調査 15〜30問 約7分 リッカート5段階+マトリックス 社内メール/チャットツール エンゲージメントスコア、部署別ギャップ
Webサイト・フォーム改善 3〜5問 約1分 はい/いいえ+単一選択 サイト内ポップアップ 離脱理由の分布、CVR改善幅
商品・サービス開発(コンセプト評価) 10〜15問 約5分 順位付け+SD法+数値入力 リサーチパネル/既存顧客 購入意向率、受容価格帯
展示会・名刺獲得 5〜7問 約2分 単一選択+分岐 ブースのタブレット/QRコード リード獲得数、ホットリード比率
解約・退会理由調査 4〜6問 約2分 単一選択+分岐+自由記述 解約フロー内 解約理由の構成比、引き止め成功率
採用・面接後アンケート 6〜8問 約3分 5段階評価+自由記述 選考後メール 候補者体験スコア、辞退理由

早見表の使い方|「目的→KPI→設問形式」の順で固定する

まず表の左端で目的を1つだけ選びます。1本のアンケートに複数の目的を詰め込むと、設問数が倍増して回答率が半分以下に落ちるためです。CS調査と商品開発調査を同時にやりたくなったら、2本に分けて時期をずらすほうが結果的に多くのデータが集まります。

次に右端のKPIを見て、「このアンケートの結果をどの数値で報告するか」を先に決めます。KPIが決まれば必要な設問は自動的に絞り込まれ、「あったら面白いけれど意思決定には使わない設問」を削る判断ができます

最後に回答形式の列を参照して、各設問のフォーマットを割り当てます。ここまで決めてから初めて設問文を書き始めると、手戻りがほぼ発生しません。

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【質問項目一覧表】目的別テンプレート10選とコピペ用質問例

ここからは実際に使える質問項目を掲載します。まず全体像を掴めるよう、10の目的それぞれで「必ず入れるべき設問」「入れると分析が深まる設問」「入れなくてよい設問」を一覧表に整理しました。

表で当たりをつけたうえで、該当する見出しのコピペ用質問例をそのまま貼り付けてご利用ください。設問文はすべて中立表現・シングルバレル(1設問1論点)で作成しているため、そのまま使ってもバイアスが入りにくい構成になっています。

目的 必ず入れる設問 入れると分析が深まる設問 入れなくてよい設問
顧客満足度(CS) 総合満足度(5段階)/満足・不満の要因(MA) 継続利用意向、他社比較、属性(業種・役職) 氏名・住所などの詳細な個人情報
NPS®︎ 推奨度(0〜10の11段階)/その理由(FA) 利用歴、直近の接点チャネル 満足度の重複設問
セミナー・イベント 総合満足度(5段階)/参加目的(MA) 個別セッション評価、商談希望有無 会場設備の細かな評価
サービス改善・UX 使いやすさ(5段階)/つまずいた箇所(分岐) 利用頻度、代替手段、期待していた挙動 機能の網羅的な満足度一覧
従業員満足度(ES) 総合満足度/各領域のリッカート評価 eNPS、継続勤務意向、自由記述 個人が特定される粒度の属性
Webサイト・フォーム改善 目的達成有無(はい/いいえ)/未達成理由(SA) 流入経路、比較検討中のサービス デザインの好み
商品・サービス開発 購入意向(5段階)/重視点の順位付け 受容価格(数値入力)、SD法による印象評価 技術仕様の詳細評価
展示会・名刺獲得 興味のある課題(SA)/導入検討時期(SA) 予算感、決裁関与度、資料送付希望 長文の自由記述
解約・退会理由 解約理由(SA)/詳細理由(分岐FA) 再利用意向、乗り換え先 満足度の詳細分解
採用・面接後 選考体験の満足度(5段階)/改善点(FA) 入社意向度、他社比較での位置づけ 面接官個人の評価を特定する設問

1. 顧客満足度(CS)アンケートテンプレート

顧客満足度調査の目的は「スコアを出すこと」ではなく、スコアを動かしている要因を特定して改善アクションにつなげることです。そのため、総合満足度を聞いたら必ずその直後に要因分解の設問を置きます。

ポイントは「満足の理由」と「不満の理由」を分けて聞くことです。1つの設問にまとめると、回答者はポジティブ側だけを書きがちで、改善に必要なネガティブ情報が集まりません。

  • Q1. 貴社の業種を教えてください(単一選択)
  • Q2. 当サービスのご利用歴を教えてください(単一選択:3か月未満/3か月〜1年/1〜3年/3年以上)
  • Q3. 全体として、当サービスにどの程度満足していますか(5段階:非常に満足〜非常に不満)
  • Q4. 満足していると感じる点をお選びください(複数選択)
  • Q5. 不満・改善してほしいと感じる点をお選びください(複数選択)
  • Q6. Q5でお選びいただいた内容について、具体的な状況を教えてください(自由記述・任意)
  • Q7. 今後も継続してご利用いただけそうですか(5段階)

2. NPS®︎(推奨度)アンケートテンプレート

NPS®︎は「親しい友人や同僚にどの程度おすすめしたいか」を0〜10の11段階で聞き、推奨者(9〜10)の割合から批判者(0〜6)の割合を引いて算出する指標です。満足度より将来の継続・紹介行動との相関が高いとされ、定点観測に適しています。

設問数は3〜5問に絞るのが鉄則です。NPSは頻繁に測ってこそ意味があるため、1回あたりの負担を極限まで減らすことを優先してください。

  • Q1. 当サービスを親しい友人や同僚にどの程度おすすめしたいですか(0〜10の11段階)
  • Q2. そのスコアをつけた理由を教えてください(自由記述)
  • Q3. スコアをあと1点上げるために、当社が改善すべきことは何ですか(自由記述・任意)
  • Q4. 直近で当社と接点を持ったチャネルをお選びください(複数選択:営業/サポート/Webサイト/セミナー など)

3. セミナー・イベント後アンケートテンプレート

セミナーアンケートは満足度を測る場であると同時に、商談化の入り口として機能する最重要タッチポイントです。満足度だけを聞いて終わらせるのは大きな機会損失になります。

必ず「個別相談・資料希望の有無」を含め、希望者だけに追加の連絡先入力を求める分岐設計にしてください。全員に連絡先を求めると回答率が下がり、希望者だけに聞けば商談化率が上がります

  • Q1. 本日のセミナーの満足度を教えてください(5段階)
  • Q2. 本日ご参加された目的を教えてください(複数選択:情報収集/課題解決/他社事例/ツール比較 など)
  • Q3. 最も参考になったセッション・テーマをお選びください(単一選択)
  • Q4. 内容の難易度はいかがでしたか(3段階:易しすぎた/ちょうどよい/難しかった)
  • Q5. 今後取り上げてほしいテーマがあれば教えてください(自由記述・任意)
  • Q6. 個別のご相談・資料送付をご希望されますか(はい/いいえ)
  • Q7. ※Q6で「はい」の方のみ:ご連絡先メールアドレスをご入力ください(分岐設問)

4. サービス改善・UX調査アンケートテンプレート

UX調査で最も価値があるのは「どこで、なぜ、つまずいたか」という具体的な行動情報です。「使いやすいですか」と抽象的に聞くだけでは改善箇所を特定できません。

そこで、まず全体評価を聞いたうえで、「迷った箇所があるか」をはい/いいえで聞き、「はい」の人にだけ具体的な箇所と状況を掘り下げる分岐構成にします。これにより全員の負担を増やさずに深い情報が取れます。

  • Q1. 本日、当サービスで行おうとしていた作業は完了しましたか(はい/いいえ)
  • Q2. サービス全体の使いやすさを教えてください(5段階)
  • Q3. 操作中に迷った・分かりにくいと感じた箇所はありましたか(はい/いいえ)
  • Q4. ※Q3で「はい」の方のみ:どの画面・機能で迷いましたか(単一選択)
  • Q5. ※Q3で「はい」の方のみ:そのとき何をしようとしていて、何が起きましたか(自由記述)
  • Q6. ご利用頻度を教えてください(単一選択:毎日/週数回/月数回/それ以下)
  • Q7. 追加してほしい機能があれば教えてください(自由記述・任意)

5. 従業員満足度(ES)・エンゲージメントアンケートテンプレート

ES調査は他の調査と異なり、設問数が多くても回答率が保たれやすい一方、匿名性への不安から本音が出にくいという特性があります。冒頭に「個人が特定される形では集計しません」と明記することが必須です。

領域ごとにリッカート5段階で評価してもらい、部署別・勤続年数別のギャップを見るのが基本の分析設計です。属性は「部署」「勤続年数」程度にとどめ、細かく取りすぎると個人が特定できてしまい回答の信頼性が落ちます。

  • Q1. 所属部門を教えてください(単一選択)
  • Q2. 勤続年数を教えてください(単一選択:1年未満/1〜3年/3〜5年/5年以上)
  • Q3. 以下の項目について、どの程度あてはまりますか(マトリックス・リッカート5段階)
    • 業務量は適切だと感じる
    • 仕事にやりがいを感じる
    • 上司から適切なフィードバックを受けている
    • 会社の方針・戦略を理解している
    • 評価制度は納得感がある
    • キャリアの成長機会があると感じる
  • Q4. この会社を友人・知人に働く場としてどの程度おすすめしたいですか(eNPS・11段階)
  • Q5. 職場環境や制度で改善してほしい点があれば教えてください(自由記述・任意)

6. Webサイト・フォーム改善アンケートテンプレート

サイト内アンケートは3問・30秒以内が上限と考えてください。閲覧を中断させる形で表示されるため、設問が長いと即座に閉じられます。

聞くべきは「目的を達成できたか」と「できなかった理由」の2点だけです。デザインの好みや細かな機能評価はサイト内アンケートでは聞かず、別途インタビューやUX調査で深掘りするのが効率的です。

  • Q1. 本日、お探しの情報は見つかりましたか(はい/いいえ)
  • Q2. ※「いいえ」の方のみ:どのような情報をお探しでしたか(単一選択+その他自由記述)
  • Q3. サイトの分かりやすさを教えてください(5段階)
  • Q4. 改善してほしい点があれば一言お願いします(自由記述・任意・50文字程度)

7. 商品・サービス開発(コンセプト評価)アンケートテンプレート

新商品の受容性を測る調査では、「良いと思うか」ではなく「買うか」「いくらなら買うか」を聞くのが鉄則です。好意度は高く出やすく、購買行動とは相関しにくいためです。

重視点は単純な複数選択ではなく順位付け(ランキング)形式にすると、優先順位の情報まで取得できます。価格は数値入力で「高すぎて買わない金額」「安すぎて品質が不安な金額」を聞くPSM分析の形式が有効です。

  • Q1. 以下のコンセプトをお読みください。この商品を購入したいと思いますか(5段階:ぜひ購入したい〜購入したくない)
  • Q2. 購入を検討するうえで重視する点を、重要な順に並べ替えてください(順位付け:価格/機能/サポート/導入実績/セキュリティ)
  • Q3. この商品の印象をお答えください(SD法・7段階:先進的—保守的/高機能—シンプル/高価—手頃/信頼できる—不安)
  • Q4. いくらまでなら購入してもよいと感じますか(数値入力・円)
  • Q5. 「高すぎて購入をためらう」と感じる金額を教えてください(数値入力・円)
  • Q6. 現在、同じ目的で利用している代替手段があれば教えてください(自由記述・任意)

8. 展示会・名刺獲得アンケートテンプレート

展示会のブースでは、回答時間は実質1〜2分、立ったままタブレットで入力する前提です。設問は5〜7問、すべて選択式にして自由記述は原則入れません。

重要なのは「導入検討時期」と「決裁関与度」の2問です。この2問があるだけで、獲得リードをホット・ウォーム・コールドに即日仕分けでき、営業のフォロー優先度が明確になります。

  • Q1. 現在お持ちの課題に近いものをお選びください(単一選択)
  • Q2. 導入をご検討される時期を教えてください(単一選択:3か月以内/半年以内/1年以内/未定・情報収集)
  • Q3. 検討における貴殿のお立場を教えてください(単一選択:決裁者/推進担当/情報収集)
  • Q4. 現在利用中のツールがあれば教えてください(単一選択+その他)
  • Q5. 後日、詳細資料の送付をご希望されますか(はい/いいえ)
  • Q6. ※「はい」の方のみ:会社名・お名前・メールアドレス(分岐設問)

9. 解約・退会理由アンケートテンプレート

解約アンケートは「引き止め」と「原因把握」の2つの目的を同時に果たせる数少ない調査です。ただし解約手続きの途中に挟むため、設問が多いとクレームにつながります。4〜6問が上限です。

理由を単一選択で聞いたうえで、選んだ理由に応じて分岐で1問だけ深掘りする設計にしてください。たとえば「価格が高い」を選んだ人には「いくらであれば継続を検討できましたか」と聞くことで、価格設計の材料が得られます。

  • Q1. 解約を決められた最も大きな理由をお選びください(単一選択:価格/必要なくなった/機能が不足/使いこなせなかった/他社へ乗り換え/その他)
  • Q2. ※「機能が不足」の方のみ:不足していた機能を教えてください(自由記述)
  • Q3. ※「他社へ乗り換え」の方のみ:乗り換え先を選んだ決め手を教えてください(自由記述)
  • Q4. どのような改善があれば、継続をご検討いただけましたか(自由記述・任意)
  • Q5. 今後、条件が合えば再度ご利用いただく可能性はありますか(3段階)

10. 採用・面接後アンケートテンプレート

候補者体験(CX=Candidate Experience)の調査は、採用競争力を上げるうえで最も費用対効果が高い調査のひとつです。辞退者からも回答を得られると、選考プロセスの課題が一気に可視化されます。

注意点は面接官個人を評価させる設問を避けることです。個人名を挙げさせると回答者が萎縮し、社内でも運用が続きません。プロセス単位で聞くようにしてください。

  • Q1. 選考プロセス全体の満足度を教えてください(5段階)
  • Q2. 以下の項目について評価をお願いします(マトリックス:連絡の速さ/情報提供の十分さ/面接の雰囲気/所要時間の適切さ)
  • Q3. 選考を通じて、入社意向は高まりましたか(5段階)
  • Q4. 当社を検討するうえで、もっと知りたかった情報を教えてください(自由記述)
  • Q5. 選考プロセスで改善したほうがよいと感じた点があれば教えてください(自由記述・任意)

▼回答率が上がる設問設計のコツを体系的に学びたい方はこちら

👉ユーザーからの回答率の高いアンケートの作り方【6つのコツ】(無料ダウンロード)

【業種別】アンケートテンプレート10選

同じ「顧客満足度調査」でも、業種が変われば聞くべき項目も、答えやすい言葉づかいも変わります。BtoBの製造業とBtoCの飲食店では、回答者の立場も回答環境もまったく異なるためです。

ここでは主要10業種について、その業種特有の必須設問と、設計上の注意点を整理しました。前章の目的別テンプレートに、この業種別の設問を差し込む形で使うのが最も効率的です。

1. 製造業・メーカー向けアンケートテンプレート

製造業では、回答者が「購買担当」「設計・技術担当」「経営層」のどれかによって重視点が大きく異なります。冒頭で職種を聞き、クロス集計できるようにしておくことが必須です。

また、製品評価は「品質」「納期」「価格」「技術サポート」の4軸で分けて聞くのが定石です。まとめて「満足度」と聞くと、どこを改善すべきか分からないデータになります

  • Q. 貴社での役割を教えてください(購買・調達/設計・技術/製造・品質管理/経営・管理)
  • Q. 弊社製品について、以下の項目を評価してください(マトリックス:品質/納期遵守/価格妥当性/技術サポート/カタログ・仕様書の分かりやすさ)
  • Q. 製品選定時に最も重視する項目を、重要な順に並べてください(順位付け)
  • Q. 今後、開発・改良を期待する仕様や機能があれば教えてください(自由記述)

2. 小売・EC向けアンケートテンプレート

小売・ECでは「購入体験」と「商品そのもの」を切り分けて聞くことが重要です。配送遅延による不満を商品評価と混同すると、誤った商品改善に走ってしまいます。

回答者の多くはスマートフォンからの回答になるため、設問は5問以内、マトリックス形式は避け、縦並びの選択肢にするのが原則です。購入完了直後のサンクスページやメールでの配信が最も回答率が高くなります。

  • Q. 今回ご購入いただいた商品カテゴリを教えてください(単一選択)
  • Q. 商品自体の満足度を教えてください(5段階)
  • Q. 購入から受け取りまでの体験(サイトの使いやすさ・配送・梱包)の満足度を教えてください(5段階)
  • Q. この商品を知ったきっかけを教えてください(複数選択:SNS/検索/広告/友人の紹介/店頭)
  • Q. 次回も当店をご利用いただけそうですか(5段階)

3. 飲食店・フードサービス向けアンケートテンプレート

飲食店では回答のタイミングが命です。会計時のレシートQRコードか、退店直後のプッシュ通知で案内すると、味・接客・清潔感の記憶が鮮明なうちに回答が得られます。

設問は「料理」「接客」「清潔さ」「価格の納得感」の4項目+再来店意向の5問構成が定番です。親しみやすい口語調のトーンにするだけで回答率が体感で1〜2割変わります。堅い敬語一辺倒にしないのがコツです。

  • Q. ご来店の目的を教えてください(ランチ/ディナー/会食/テイクアウト)
  • Q. 以下について、いかがでしたか(マトリックス:料理の味/料理の提供スピード/スタッフの接客/店内の清潔さ/価格の納得感)
  • Q. 特においしかったメニューがあれば教えてください(自由記述・任意)
  • Q. またご来店いただけそうですか(5段階)
  • Q. 気になった点があれば、ぜひ教えてください(自由記述・任意)

4. IT・SaaS向けアンケートテンプレート

SaaSでは「契約者(決裁者)」と「実際の利用者(エンドユーザー)」の評価が乖離するのが最大の特徴です。両者を分けて調査しないと、解約の予兆を見逃します。

加えて、利用機能ごとの定着度(アダプション)を聞く設問を入れると、カスタマーサクセスの打ち手に直結します。使われていない機能が特定できれば、オンボーディングの改善対象が明確になります。

  • Q. 貴社での立場を教えてください(決裁者/管理者/一般利用者)
  • Q. 現在ご利用中の機能をすべてお選びください(複数選択)
  • Q. 以下について評価をお願いします(マトリックス:操作性/表示速度/機能の過不足/サポートの対応品質/ドキュメントの分かりやすさ)
  • Q. 導入前に期待していたことは実現できていますか(5段階)
  • Q. 追加を希望する機能・連携先があれば教えてください(自由記述)

5. 金融・保険向けアンケートテンプレート

金融・保険業界では「分かりやすさ」と「安心感」が満足度を最も左右します。商品性能そのものより、説明の丁寧さや手続きの簡便さが評価を決めるためです。

また、業法上の説明義務との関係で、「重要事項の説明は十分だったか」を必ず設問に含めることを推奨します。コンプライアンス上のモニタリング機能を兼ねられます。

  • Q. ご利用中の商品・サービスを教えてください(単一選択)
  • Q. 商品内容やリスクに関する説明は十分に理解できましたか(5段階)
  • Q. 手続きの分かりやすさ・手間はいかがでしたか(5段階)
  • Q. 窓口・オンライン・電話のうち、ご利用されたチャネルをお選びください(複数選択)
  • Q. 担当者の対応で良かった点・改善してほしい点があれば教えてください(自由記述・任意)

6. 商社・卸売向けアンケートテンプレート

商社・卸では取引継続の意思決定が「担当者の対応品質」に強く依存します。商品力は仕入先に依存するため、差別化要因が営業・物流・アフターサポートに集中するからです。

したがって設問も、「納期対応」「見積スピード」「トラブル時の対応」といったオペレーション評価を中心に構成します。年1回の定期調査として実施し、担当者別・拠点別に比較するのが効果的です。

  • Q. 主にお取引いただいている商材カテゴリを教えてください(複数選択)
  • Q. 以下について評価をお願いします(マトリックス:見積提示のスピード/納期の正確さ/価格の妥当性/トラブル時の対応/提案力)
  • Q. 他社と比較した際の当社の強みは何だと感じますか(自由記述・任意)
  • Q. 今後お取り扱いを期待する商材があれば教えてください(自由記述・任意)
  • Q. 今後も継続してお取引いただけそうですか(5段階)

7. 医療・介護向けアンケートテンプレート

医療・介護分野では回答者本人だけでなく、ご家族が回答するケースが多い点を前提に設計します。冒頭で「ご本人/ご家族」を分岐させ、質問文の主語を切り替えると回答精度が上がります。

また、要配慮個人情報(病歴など)を安易に取得しないことが法令上の重要ポイントです。診断名や症状を聞く必要がない調査では、質問項目から外してください。

  • Q. 今回のアンケートにご回答いただく方はどなたですか(ご本人/ご家族・ご代理の方)
  • Q. 受付・待ち時間についてはいかがでしたか(5段階)
  • Q. スタッフの説明は分かりやすかったですか(5段階)
  • Q. 施設内の清潔さ・過ごしやすさはいかがでしたか(5段階)
  • Q. 安心してご利用いただけていますか(5段階)
  • Q. ご要望・お気づきの点があればお聞かせください(自由記述・任意)

8. 教育・スクール向けアンケートテンプレート

教育分野では「受講者本人の満足度」と「保護者・費用負担者の満足度」の両方を測る必要があります。BtoC向けスクールでも法人研修でも、評価者と決裁者が分かれる構造は共通です。

学習効果は主観評価だけでなく、「受講前後で何ができるようになったか」を具体的な行動レベルで聞くと、成果訴求に使えるデータになります。

  • Q. 受講されたコース・講座名を教えてください(単一選択)
  • Q. 講座内容の満足度を教えてください(5段階)
  • Q. 難易度はいかがでしたか(3段階:易しかった/ちょうどよい/難しかった)
  • Q. 受講前と比べて、できるようになったことを教えてください(自由記述)
  • Q. 講師の説明の分かりやすさを評価してください(5段階)
  • Q. 本講座を他の方におすすめしたいと思いますか(11段階・NPS形式)

9. 不動産・建設向けアンケートテンプレート

不動産・建設は検討期間が長く、接点も「問い合わせ→内見・打合せ→契約→引渡し→アフター」と多段階です。フェーズごとにアンケートを分けて実施するのが基本設計になります。

引渡し後アンケートでは、アフターサービスへの期待と不安を聞いておくと、長期的な紹介・リピートにつながります。この業界は紹介経由の受注比率が高いため、NPS形式の設問との相性が良い領域です。

  • Q. 現在のご検討フェーズを教えてください(情報収集/内見・打合せ中/契約済/引渡し後)
  • Q. 当社を知ったきっかけを教えてください(複数選択:ポータルサイト/検索/紹介/看板・チラシ/SNS)
  • Q. 担当者の提案・説明の分かりやすさを評価してください(5段階)
  • Q. 打合せ〜引渡しまでのスケジュール管理はいかがでしたか(5段階)
  • Q. 引渡し後のアフターサービスについて、不安な点があれば教えてください(自由記述・任意)

10. 人材・派遣向けアンケートテンプレート

人材・派遣業ではスタッフの定着率がそのまま収益に直結します。就業開始1か月・3か月・半年といったタイミングで定点調査を行い、離職の予兆を早期に検知する運用が有効です。

ポイントは「派遣先への不満」を直接聞かず、業務内容・人間関係・教育体制といった要素に分解して聞くことです。直接的な設問は回答をためらわせ、本音が出にくくなります。

  • Q. 現在の就業開始からの期間を教えてください(1か月未満/1〜3か月/3〜6か月/6か月以上)
  • Q. 以下について、どの程度あてはまりますか(マトリックス:業務内容は事前説明どおり/業務量は適切/職場の人間関係は良好/必要な教育・サポートを受けられている)
  • Q. 現在の就業先で働き続けたいと思いますか(5段階)
  • Q. 当社の担当者へ相談しやすいと感じますか(5段階)
  • Q. 困っていること・相談したいことがあれば教えてください(自由記述・任意)

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【回答形式別】アンケートフォーマット10種類の使い分け

設問文が同じでも、回答形式(フォーマット)が違えば得られるデータも、可能な集計方法もまったく別物になります。ここを理解せずに形式を選ぶと、集計段階で「このデータでは何も言えない」という事態に陥ります。

以下の早見表で、10種類の回答形式の特性を一覧で確認してください。特に「集計方法」と「スマホ適性」の列は、設計時に必ず確認すべき項目です。

回答形式 得られるデータ 主な集計方法 向いている場面 スマホ適性
単一選択(SA) 名義・順序尺度 単純集計(合計100%) 属性、択一の理由
複数選択(MA) 名義尺度(重複あり) 回答者ベース集計(合計100%超) 要因の洗い出し、認知経路
リッカート尺度 順序尺度 平均値、トップ2ボックス率 満足度・態度の測定
SD法 順序尺度(対語) プロフィール折れ線、因子分析 ブランド・商品の印象評価
マトリックス 順序尺度(多項目) 項目別平均、レーダーチャート 複数項目の一括評価
自由記述(FA) 定性データ テキストマイニング、コード化 理由の深掘り、想定外の発見
NPS(11段階) 順序尺度 推奨者率−批判者率 推奨度の定点観測
数値入力・スライダー 比率尺度 平均・中央値、分布 価格、利用回数、金額
順位付け(ランキング) 順序尺度 加重平均スコア、1位獲得率 重視点の優先順位づけ
条件分岐(ロジック) 形式ではなく制御 分岐別のセグメント集計 該当者だけへの深掘り

1. 単一選択(SA)|最も基本で最も間違えやすい形式

単一選択は選択肢の中から1つだけ選ばせる形式で、属性設問と「最も大きな理由」を聞く設問の基本形です。集計は単純で、構成比の合計が必ず100%になります。

設計上の注意は選択肢がMECE(漏れなくダブりなく)になっているかです。漏れがあると回答者は適当に近いものを選び、データが歪みます。必ず「その他(自由記述)」と、必要に応じて「わからない・該当しない」を用意してください。

2. 複数選択(MA)|合計が100%を超えることを理解して使う

複数選択は当てはまるものをすべて選ばせる形式で、要因の洗い出しや認知経路の把握に適しています。1人が複数選ぶため、構成比の合計は100%を超えます。

ここを理解せずに円グラフで表現すると、報告書として成立しません。MAの結果は必ず横棒グラフで、「回答者数を分母とした選択率」として表示するのが正しい可視化です。選択肢が10個を超える場合は「最大3つまで」と上限を設けると、優先度の情報が得られます。

3. リッカート尺度|4件法・5件法・7件法の使い分け

リッカート尺度は「まったくあてはまらない〜とてもあてはまる」のように、態度や満足度の強さを段階で測る形式です。最も広く使われるフォーマットですが、段階数の選択で結果が変わります。

5件法は中間選択肢があるため回答しやすい反面、日本人回答者は中央に寄る傾向(中心化傾向)があります。明確な判断を引き出したいときは中間を排した4件法、より細かな差を検出したいときは7件法を選びます。定点観測では途中で段階数を変えると比較不能になるため、最初に決めたら変更しないでください。

4. SD法|ブランドや商品の「印象」を数値化する

SD法(セマンティック・ディファレンシャル法)は、「先進的—保守的」「高級—親しみやすい」のような対になる形容詞の間で、印象がどちら寄りかを段階評価させる形式です。5〜7段階が一般的です。

強みは複数ブランドの印象を折れ線グラフ(プロフィール)で重ねて比較でき、ポジショニングの差が一目で分かる点にあります。一方で対語のペア設定が難しく、対になっていない語(例:「安い—高品質」)を置くと回答不能になるため、必ず反対語であることを確認してください。

5. マトリックス|情報量は多いがスマホでは要注意

マトリックスは複数の評価項目を同じ尺度で一覧評価させる表形式で、ES調査や多項目のサービス評価で威力を発揮します。1画面で多くの情報を取得できるのが最大の利点です。

ただしスマートフォンでは横スクロールが発生し、離脱の最大要因になります。モバイル比率が高い調査では、項目数を5〜7個に抑えるか、スマホ表示時に自動で1項目ずつのカード形式に切り替わるツールを使ってください。

6. 自由記述(FA)|必ず「任意」にして具体的に聞く

自由記述は選択肢では拾えない想定外の意見や、改善のヒントとなる具体的な文脈を得られる唯一の形式です。定量データだけでは「なぜそうなのか」が分からないため、1〜2問は必ず入れたい設問です。

回答負荷が高いため、原則すべて任意回答にし、「ご意見をお聞かせください」ではなく「操作中に迷った場面を1つ教えてください」のように場面を限定して聞くと、回答率と内容の質が同時に上がります。

7. NPS(11段階)|将来の行動と相関する指標

NPS®︎は0〜10の11段階で推奨度を聞き、推奨者(9〜10点)の割合から批判者(0〜6点)の割合を引いて算出する指標です。−100〜+100の範囲を取ります。

満足度調査と併用する場合、同じアンケート内でNPSと総合満足度を両方聞くと設問が重複して見えるため、どちらかに絞るのが実務的です。定点観測して推移を見ることに意味がある指標なので、単発調査には向きません。

8. 数値入力・スライダー|価格や頻度を実数で取る

数値入力は金額・回数・人数などを実数で回答させる形式で、平均値・中央値・分布まで分析できる唯一の形式です。価格受容性を調べるPSM分析には必須になります。

注意点は入力ミスと極端値(外れ値)の混入です。単位を明記し、入力可能な範囲に上限・下限を設定してください。集計時は平均値だけでなく中央値も併記すると、少数の極端な回答に引きずられません。

9. 順位付け(ランキング)|優先順位まで取得できる

順位付けは選択肢を重要な順に並べ替えさせる形式で、複数選択では分からない「優先度」の情報が得られます。商品選定基準や機能要望の優先度調査に最適です。

ただし選択肢が6個を超えると回答負荷が急激に上がるため、5個前後に絞ってください。集計は「1位に3点、2位に2点、3位に1点」といった加重平均スコアと、「1位に選ばれた率」の2つを併記すると解釈しやすくなります。

10. 条件分岐(ロジック)|全員の負担を増やさず深掘りする

条件分岐は厳密には回答形式ではなく設問の制御機能ですが、回答率と情報の深さを両立させる最重要の仕組みです。「該当する人にだけ追加で聞く」ことで、全体の平均回答時間を伸ばさずに深いデータが取れます。

たとえば「操作に迷いましたか=はい」の人にだけ詳細を聞けば、迷わなかった人は3問で終わります。紙のアンケートでは実現できず、Webフォームでしか使えない機能のため、分岐設計はWeb化の最大のメリットのひとつです。

▼回答形式ごとの選び方をさらに詳しく知りたい方はこちら

👉アンケート4件法と5件法の違い|7つの回答形式と失敗しない選び方

アンケートの作り方7ステップ

テンプレートを選んだら、あとは自社仕様に調整して配信するだけです。ただし順番を間違えると必ず手戻りが発生します。以下の7ステップを上から順に進めてください。

所要時間の目安は、テンプレートを使う場合で合計1〜2時間程度です。ゼロから作る場合は半日〜1日を見込んでください。

STEP1. 調査目的と「決めたいこと」を一文で書き出す

最初にやるべきは設問づくりではなく、「この調査の結果を使って、誰が、何を決めるのか」を一文で書き切ることです。たとえば「解約率が高い原因を特定し、次期の改善開発テーマを3つ決める」といった具合です。

この一文が書けないうちは、設問を作り始めてはいけません。目的が曖昧なアンケートは必ず設問が増え、回答率が落ち、結局どの数字も意思決定に使われずに終わります

あわせて「調査対象は誰か」「いつまでに結果が必要か」も同時に決めます。この3点が揃った時点で、テンプレート選定の8割は終わっています。

STEP2. 回収目標数(サンプルサイズ)を決める

次に「何件集まれば意思決定に足りるか」を決めます。感覚で「100件くらい」と決めてしまうと、集計後に「この差は誤差の範囲では?」という指摘に答えられません。

統計的には、信頼度95%・許容誤差5%で分析するなら約400件(母集団が十分大きい場合)が目安です。母集団が小さい場合は有限母集団補正が効くため、必要数は下がります。

母集団の規模 必要回収数(信頼度95%・誤差5%) 必要回収数(信頼度95%・誤差10%)
100人 約80件 約49件
500人 約218件 約81件
1,000人 約278件 約88件
10,000人 約370件 約96件
100,000人以上 約384件 約96件

クロス集計でセグメント別に比較する予定があるなら、「最も小さいセグメントで最低30件」を確保できるかを逆算してください。全体で400件集まっても、特定業種が5件しかなければその層の分析はできません。

STEP3. テンプレートを選び、設問をたたき台にする

目的と回収目標が決まったら、本記事の早見表から該当するテンプレートを選び、まずはそのまま貼り付けてたたき台を作ります。この段階で設問を足したり削ったりしないのがコツです。

テンプレートは「答えやすい順番」で設計されているため、いきなり編集すると順序設計が崩れます。全文を並べてから、次のステップで自社の言葉に置き換えていきます。

STEP4. 選択肢を自社の言葉に翻訳し、MECEを確認する

テンプレートの汎用的な選択肢を、自社のプラン名・機能名・店舗名・部署名に置き換えます。ここが最も品質を左右する工程です。

置き換えたら必ずMECEチェックを行います。「漏れている選択肢はないか」「意味が重なる選択肢はないか」の2点を、実際の顧客や現場担当者1〜2名に見てもらうと精度が上がります。

最後に「その他(自由記述)」を必ず追加してください。「その他」の回答が全体の10%を超えたら、選択肢設計に漏れがあったサインとして次回に反映します。

STEP5. 設問数と回答時間を計測し、削る

ここで一度、自分で最初から最後まで回答してストップウォッチで時間を計ります。目安は選択式1問あたり8〜10秒、自由記述1問あたり40〜60秒です。

目標時間(多くの調査で3分以内)を超えていたら、STEP1で書いた「決めたいこと」に直接使わない設問から順に削除します。「あったら面白い」設問を残すと、必要な設問の回答率まで下がります。

削る判断に迷ったら、「この設問の結果が何であっても意思決定が変わらないなら削る」という基準を使ってください。ほとんどの設問はこの基準で落とせます。

STEP6. スマホ実機でテスト配信し、分岐と表示を確認する

本配信の前に、必ずスマートフォンの実機でテスト回答してください。PCのプレビューでは問題なくても、スマホでマトリックスが横スクロールしたり、選択肢が折り返して読めなくなるケースが頻発します。

あわせて条件分岐が意図どおり動くか、全パターンを踏んで確認します。分岐設定のミスは、回収後には修正できない致命的な事故になります。

社内3〜5名に依頼してテスト回答してもらい、設問の解釈がぶれないか(同じ設問を全員が同じ意味で理解したか)も確認しておくと安全です。

STEP7. 配信タイミングとリマインドを設計して実施する

配信は「体験直後」が最も回答率が高くなります。セミナーなら終了直後、購入なら決済完了直後、サポート対応なら問い合わせ解決直後です。時間が経つほど記憶が薄れ、回答率も精度も落ちます。

メール配信の場合、初回配信の3〜4日後に未回答者へリマインドを1回送ると、最終回収数が1.3〜1.5倍になるのが実務上の相場感です。リマインドは2回までにとどめ、それ以上は送らないでください。

回答期限は「1週間後」など明確な日付で示します。期限がないアンケートは「後で回答しよう」と思われたまま忘れられます

▼マーケティングリサーチ設計の全体像を体系的に学びたい方はこちら

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回答率を高める8つのコツ

アンケートの回答率は、依頼文・設計・タイミング・お礼という4領域の積み上げで決まります。どれか1つを工夫するのではなく、8つすべてを実装するのが最短ルートです。

参考までに、実務でよく見られる回答率の相場は以下のとおりです。自社の数字がこのレンジを下回っているなら、以下の8つのうち実装できていないものがあるはずです

配信チャネル・場面 回答率の目安
社内アンケート(業務指示あり) 60〜90%
セミナー・イベント終了直後(会場QR) 30〜60%
既存顧客へのメール配信 5〜20%
購入直後のサンクスページ 10〜30%
Webサイト内ポップアップ 1〜5%
解約フロー内(手続きの一部) 50〜80%

コツ1. 冒頭で「所要時間」と「設問数」を明示する

回答をためらう最大の理由は「どれだけ時間がかかるか分からない」という不安です。冒頭に「全5問・約2分で完了します」と書くだけで、着手率が大きく変わります。

さらに進捗バーを表示すると、途中離脱が明確に減ります。「あと2問」が見えている状態と、終わりが見えない状態とでは、完答率がまったく異なるためです。

コツ2. 回答が「何に使われるか」を具体的に伝える

「アンケートにご協力ください」だけでは動機になりません。「いただいたご意見をもとに、次回のセミナーテーマを決定します」のように、回答が何に反映されるかを具体的に書いてください

さらに効果的なのが前回の反映実績を添えることです。「前回のアンケートで要望が多かった○○を実装しました」と一文添えるだけで、「答えても無駄」という諦めを打ち消せます。

コツ3. 最初の設問を「1タップで答えられる質問」にする

1問目が自由記述や個人情報入力だと、そこで大半が離脱します。最初は必ず選択式、それも2〜4択程度の軽い設問にしてください。

心理学でいう一貫性の原理により、いったん1問答えた回答者は最後まで答える確率が大きく上がります。「入口を限界まで軽くする」ことが、完答率を上げる最も費用対効果の高い施策です。

コツ4. 個人情報の入力は最後に、かつ任意にする

氏名・会社名・メールアドレスを冒頭で求めると、「営業されるのでは」という警戒心が働き、回答率が半分以下になることも珍しくありません

個人情報は必ず最終画面に置き、可能な限り任意にします。「資料送付を希望する方のみご入力ください」という分岐形式にすると、回答率を落とさずに質の高いリードだけが取得できます

コツ5. スマートフォンでの回答を前提に設計する

BtoCはもちろん、BtoBでもメール開封の多くがスマートフォンで行われます。選択肢は縦並び、1行の文字数は短く、横スクロールが発生しない設計が必須です。

特にマトリックス形式と、選択肢が10個以上ある設問はスマホでの離脱要因になります。どうしても必要な場合は、スマホ表示で自動的にカード型に切り替わるツールを選んでください。

コツ6. 体験直後に配信する

回答率とデータ精度を同時に上げる唯一の方法がタイミングの最適化です。体験から時間が経つほど、記憶は曖昧になり、回答する動機も薄れます。

目安として、セミナーは終了後30分以内、購入は決済完了直後、サポート対応は解決から24時間以内に配信してください。QRコードやサンクスページへの埋め込みなら、そもそも配信の手間自体がゼロになります。

コツ7. インセンティブは「必須ではない」が、使うなら設計する

謝礼は回答率を上げますが、使い方を誤ると回答の質を下げます。高額な謝礼は「謝礼目当ての適当な回答」を呼び込むためです。

実務的にはデジタルギフト(500円前後のコンビニ引換券やギフトコード)を全員配布する形式が、質を保ちながら回答率を上げる最もバランスの良い方法です。抽選方式より確実性が高く、心理的な訴求力も強くなります。なお謝礼を出す場合は、後述する景品表示法の上限に注意してください。

コツ8. 回答直後にお礼と「次」を提示する

送信ボタンを押した直後の画面は、回答者の関与度が最も高まっている瞬間です。ここを「ご協力ありがとうございました」だけで終わらせるのは大きな損失になります。

お礼に加えて、関連資料のダウンロードリンクや、結果レポートの配信予約を提示すると、そのまま次のアクションにつながります。BtoBでは、この完了画面がリード獲得の重要な導線になります。

▼デジタルギフトを使った回答率向上の具体策はこちら

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実施前に確認すべき法律・コンプライアンス3点

アンケートは個人情報を扱い、謝礼を出し、メールを配信する行為です。そのため、少なくとも3つの法律が関係します。ここを押さえずに実施すると、後から回収したデータを使えなくなるリスクがあります。

以下は一般的な留意点の整理であり、個別の判断については自社の法務部門や専門家にご確認ください。

1. 個人情報保護法|利用目的の明示と要配慮個人情報

氏名・メールアドレス・電話番号などを取得する場合、利用目的をあらかじめ明示または公表する必要があります。フォーム上に「ご入力いただいた個人情報は○○の目的で利用します」と明記し、プライバシーポリシーへのリンクを設置してください。

特に注意が必要なのが要配慮個人情報(病歴、障害、犯罪歴、人種、信条など)です。これらは取得に本人の同意が必要で、原則としてアンケートで安易に聞くべきではありません。医療・介護・人事関連の調査では特に慎重な設計が求められます。

また、匿名アンケートと謳いながら、部署・年齢・性別などを細かく取ると個人が特定できてしまうケースがあります。ES調査では属性の粒度を粗くし、少人数の部署は集計時にまとめる運用にしてください。

2. 景品表示法|謝礼・プレゼントの上限額

アンケート回答者に謝礼を渡す場合、景品表示法上の「景品類」に該当するかどうかで上限額が変わります

自社商品の購入者を対象に抽選で渡す場合は「一般懸賞」にあたり、取引価額5,000円未満なら景品の最高額は取引価額の20倍、5,000円以上なら10万円が上限(総額は売上予定総額の2%以内)とされています。購入を条件とせず、誰でも応募できる形式なら「オープン懸賞」となり、金額の上限規制はありません。

回答者全員に配布する場合は「総付景品」にあたり、取引価額1,000円未満なら200円、1,000円以上なら取引価額の10分の2が上限です。500円前後のデジタルギフトが実務で多用されるのは、多くのケースでこの範囲に収まりやすいためでもあります。適用区分は取引形態で変わるため、実施前に必ず確認してください。

3. 特定電子メール法|メール配信の同意とオプトアウト

アンケート依頼を広告・宣伝の要素を含むメールで送る場合、原則として事前の同意(オプトイン)が必要です。既存顧客への純粋な満足度調査依頼は広告に該当しないケースが多いものの、資料案内やキャンペーン告知を同封すると判断が変わります。

また、送信者の氏名・名称、連絡先、配信停止の方法をメール内に明記する義務があります。テンプレートのフッターにこれらを常設しておくと、担当者が変わっても抜け漏れが起きません。

名刺交換で取得したアドレスへの送信には例外規定がありますが、取得経緯を記録しておくことが実務上の必須対応です。展示会リストへの一斉配信を行う前に、取得元を必ず確認してください。

アンケート結果の集計・分析・活用方法

アンケートは回収して終わりではなく、分析して改善アクションに変換するまでが一連の業務です。ここでは実務で使う手順を4段階に分けて解説します。

特に見落とされやすいのが最初のデータクリーニングです。ここを飛ばすと、以降のすべての集計結果が信用できなくなります

STEP1. データクリーニング|不適切な回答を除外する

まず、回答時間が極端に短いサンプル(想定所要時間の3分の1未満など)、すべて同じ選択肢を選んだ直線回答、明らかに矛盾する回答を除外します。除外基準は集計前に決めておき、後から恣意的に変えないことが重要です。

あわせて重複回答(同一人物の複数回答)と欠損値の扱いを決めます。「除外した件数と理由」を必ず記録しておくと、報告時に分析の信頼性を説明できます。

STEP2. 単純集計(GT)で全体像を掴む

次に、全設問について単純集計(グランドトータル)で構成比を出し、全体の傾向を把握します。この段階では深く考えず、すべての設問の分布を一覧で眺めることが目的です。

ここで回答が特定の選択肢に9割以上集中している設問があれば、それは次回削除候補です。差が出ない設問は情報量がなく、回答者の時間を奪っているだけだからです。

STEP3. クロス集計で「誰が」不満なのかを特定する

単純集計で「満足度が低い」と分かっても、打ち手は決まりません。属性×満足度のクロス集計を行い、「どのセグメントで低いのか」を特定して初めて改善対象が定まります

基本の掛け合わせは「業種×満足度」「利用歴×満足度」「役職×満足度」「利用プラン×満足度」の4つです。Excelならピボットテーブルで数分で作成できます。

セグメント別に比較する際は、各セルのサンプル数が30件を下回っていないか必ず確認してください。少数セルの差は偶然の可能性が高く、意思決定の根拠にはできません。

STEP4. 自由記述をコード化し、定量データと突き合わせる

自由記述は読んで終わりにせず、内容ごとにカテゴリ(コード)を付与して件数を数えると、定量データとして扱えるようになります。「価格」「機能不足」「サポート」といった10個程度のカテゴリに分類するのが実務的です。

近年はテキストマイニングや生成AIによる自動分類も実用レベルに達しています。ただしAIの分類結果は必ず人がサンプルチェックし、カテゴリ定義を微調整する工程を挟んでください。

最後に、低評価をつけた回答者の自由記述だけを抽出して読むと、改善のヒントが最も濃く得られます。スコアと言葉を突き合わせることが、分析の最大の勘所です。

STEP5. 改善アクションと再調査までを設計する

分析結果は「課題」「原因仮説」「打ち手」「担当者」「期限」の5点セットに落とし込みます。ここまで書いて初めて、アンケートが業務改善につながります。

そして施策実施から3〜6か月後に、同じ設問で再調査を実施してください。設問を変えずに定点観測することで、施策の効果を数値で証明できます。これが調査を社内で継続させる最大の武器になります。

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実践事例3選|テンプレート活用でどう変わったか

ここでは、Interviewzの導入・運用支援の現場で実際によく見られる3つの改善パターンを紹介します。いずれも「設問を増やす」のではなく「聞き方を変える」ことで成果が出たケースです。

事例1. BtoB SaaS|設問を12問→5問に減らして回答数が3倍に

あるBtoB SaaS企業では、四半期ごとの顧客満足度調査で12問のアンケートを配信していましたが、回答率が伸び悩んでいました。設問を「総合満足度」「要因(複数選択)」「理由(自由記述・任意)」「継続意向」「属性」の5問に絞り込み、体験直後ではなく利用開始90日のタイミングに配信を変更しました。

結果として回答数は約3倍に増加し、これまで見えていなかった「利用開始初期のつまずき」が定量的に把握できるようになりました。設問を減らしたことでデータ量はむしろ増えたという典型例です。

事例2. 人材・派遣|対面ヒアリングをWeb化して定着率の予兆を検知

派遣スタッフのフォローを担当者の対面・電話ヒアリングに頼っていた企業では、担当者ごとに聞く内容がばらつき、離職の予兆を組織として把握できていませんでした。就業1か月・3か月・6か月の定点アンケートをテンプレート化してWeb配信に切り替えたところ、同じ設問での時系列比較が可能になりました。

「業務内容が事前説明と違う」というスコアが下がったスタッフを早期に検知し、担当者がフォローに入る運用を確立。属人的だったヒアリングが仕組みとして回るようになり、ヒアリングにかかる工数も大幅に削減されています。

事例3. Web制作・広告|ヒアリングシートを診断型に変えて商談化率が向上

初回商談前のヒアリングをメールのExcelシートで行っていた制作会社では、返送率の低さと記入漏れが課題でした。同じ項目をタップ回答式の診断型フォームに置き換え、条件分岐で該当者にだけ詳細を聞く設計に変更しました。

回答負荷が下がったことで返送率が改善し、商談前に予算・時期・決裁関与度まで把握できるようになったため、初回商談の質と商談化率が向上しました。Interviewz導入企業全体では、リード数268%向上、ヒアリングコスト90%削減、サポートコスト半減といった成果も報告されています。

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アンケート作成ツール比較とInterviewz(インタビューズ)が選ばれる理由

テンプレートが決まったら、次は配信するツールの選定です。ツールによって「分岐設計の自由度」「スマホ最適化」「外部連携」「分析機能」に大きな差があります

以下は主要ツールの比較です。※料金は2026年8月時点の各社公開情報をもとにした概要です。最新の料金・機能は必ず各公式サイトでご確認ください。

ツール名 料金の目安 特徴 向いているケース
Interviewz(インタビューズ) 30,000円/月〜(無料期間あり) タップ回答式のUI、条件分岐、診断コンテンツ化、外部ツール連携、CSS/HTMLカスタマイズ 回答率とリード獲得を両立したいBtoB企業
Googleフォーム 無料 手軽に作成・共有でき、スプレッドシート連携が容易 社内アンケート、小規模な単発調査
Questant(クエスタント) 50,000円/年(税別)〜(無料プランあり) マクロミル提供。70種類以上のテンプレートと集計機能 本格的なマーケティングリサーチ
formrun(フォームラン) 3,880円/月(税別)〜(無料プランあり) 40種類以上のテンプレート。フォーム作成と顧客管理を一体化 問い合わせ〜対応管理まで一元化したい場合
SPYRAL(スパイラル) 初期100,000円+50,000円/月〜 官公庁・金融機関での導入実績、高いセキュリティ要件に対応 厳格なセキュリティ基準が求められる調査
kintone(キントーン) 780円/月〜 サイボウズ提供。ドラッグ&ドロップで業務アプリごと構築 社内業務システムと一体で運用したい場合

ツール選定で必ず確認すべき5つの観点

ツールは機能の多さではなく、「自社の調査目的に必要な機能が揃っているか」で選ぶのが原則です。以下の5点を比較表にして評価してください。

特に見落とされやすいのが「回答データの出口」です。CSVエクスポートしかできないツールだと、CRMやMAへの連携を毎回手作業で行うことになり、運用が続きません。

  • 条件分岐(ロジック)の自由度:該当者だけへの深掘りができるか
  • スマホ表示の最適化:マトリックスやプルダウンが自動で最適化されるか
  • 外部連携:CRM・MA・チャットツール・スプレッドシートと連携できるか
  • デザインのカスタマイズ性:自社ブランドに合わせた見た目にできるか
  • セキュリティと権限管理:取得データの管理体制が自社基準を満たすか

Interviewz(インタビューズ)が回答率向上に向いている理由

Interviewzは「回答者の手間を極限まで減らす」ことを軸に設計された診断・ヒアリングDXツールです。一般的なフォームツールとの最大の違いは、アンケートを「入力フォーム」ではなく「タップで進む診断体験」として提供できる点にあります。

ここでは、Interviewzがアンケートの回答率とデータ活用に向いている理由を5つに分けて解説します。

理由1. タップ回答式UIで入力負荷を最小化できる

テキスト入力ではなく選択肢のタップで進む設計のため、スマートフォンからでもストレスなく最後まで回答できます。入力の手間が離脱の最大要因であることを踏まえた設計思想です。

理由2. 条件分岐で「聞くべき人にだけ」深掘りできる

分岐設計を柔軟に組めるため、全員には5問、該当者にだけ追加で3問といった設計が簡単に実現します。平均回答時間を伸ばさずに、必要な深さの情報を取得できます。

理由3. 診断コンテンツ化でリード獲得の導線になる

アンケートの回答結果に応じて診断結果を出し分けられるため、回答者にとっては「答えるメリットがある体験」に変わります。単なる協力依頼ではなく、回答すること自体が価値になるため、回答率とリード獲得を同時に伸ばせます。

理由4. 外部ツール連携で回答データがそのまま業務に流れる

取得したデータをCRMやMA、チャットツールへ連携できるため、回答が入った瞬間に営業やカスタマーサクセスがアクションできます。CSVを手作業で取り込む運用が不要になり、施策のスピードが変わります。

理由5. CSS・HTMLカスタマイズで自社ブランドに統一できる

CSSカスタマイズとHTMLタグの埋め込みに対応しており、自社サイトのデザインに合わせたヒアリング・診断ページを最短1日で構築できます。フォームだけ見た目が異なることによる不信感・離脱を防げます。

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よくある質問(FAQ)

Q1. アンケートテンプレートとフォーマットの違いは何ですか?

A. フォーマットは「単一選択」「5段階評価」「自由記述」といった回答形式そのものを指す言葉で、テンプレートはそのフォーマットを目的に沿って組み上げた完成形の設計図です。

フォーマットが部品、テンプレートが完成品という関係になります。実務ではまずテンプレートを選び、その中の各設問について適切なフォーマットを微調整するという順序で進めるのが効率的です。

Q2. アンケートの設問数と回答時間はどれくらいが適切ですか?

A. 一般的な顧客向け調査であれば5〜10問・回答時間3分以内が目安です。サイト内ポップアップなら3問・30秒以内、従業員満足度調査のように業務として依頼できる場合は15〜30問・7分程度まで許容されます。

判断基準は設問数そのものではなく「回答者にとっての負担と、回答するメリットのバランス」です。設計後に必ず自分で回答して所要時間を実測してください。

Q3. 回答率が低いのですが、まず何から改善すべきですか?

A. 優先順位は①配信タイミング、②設問数、③依頼文、④スマホ最適化の順です。この中でタイミングの改善が最も費用がかからず、効果が大きくなります。

体験から時間が経ってからの配信を、体験直後(セミナー終了直後・購入直後・サポート解決直後)に変えるだけで、回答率が数倍になるケースもあります。謝礼の追加は最後の手段と考えてください。

Q4. 選択式と自由記述の比率はどれくらいが良いですか?

A. 選択式8割・自由記述2割が基本です。設問が10問なら自由記述は1〜2問にとどめます。

自由記述はすべて任意回答にし、「ご意見をお聞かせください」ではなく場面を限定して聞くのがコツです。「操作中に迷った場面を1つ教えてください」のように具体化すると、回答率も内容の質も上がります。

Q5. 何件回収すれば「意味のあるデータ」と言えますか?

A. 母集団が十分に大きい場合、信頼度95%・許容誤差5%なら約400件が目安です。母集団が1,000人なら約278件、500人なら約218件で同等の精度になります。

ただしセグメント別に比較したいなら、最も小さいセグメントで最低30件を確保する必要があります。全体の目標件数だけでなく、分析軸ごとの必要件数から逆算してください。

Q6. 無料ツールと有料ツールはどう使い分ければよいですか?

A. 社内アンケートや単発の小規模調査ならGoogleフォームなどの無料ツールで十分です。テンプレートも豊富で、スプレッドシートへの連携も容易です。

一方で回答率が事業成果に直結する調査、複雑な条件分岐が必要な調査、CRM・MAへの自動連携が必要な運用では有料ツールが適しています。判断基準は「そのアンケートの回答が1件増えることに、いくらの価値があるか」です。

Q7. アンケートで謝礼を出す場合、金額に上限はありますか?

A. 景品表示法上、回答者全員に配布する「総付景品」の場合は、取引価額1,000円未満なら200円、1,000円以上なら取引価額の10分の2が上限とされています。

抽選で渡す「一般懸賞」や、購入を条件としない「オープン懸賞」では別の基準が適用されます。取引形態によって区分が変わるため、実施前に自社の法務部門や専門家にご確認ください

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まとめ|テンプレートを起点に「聞く→分析する→改善する」を回そう

アンケートの成果は、配信本数や設問の多さではなく「目的に合ったテンプレートを選び、必要最小限の設問で、最適なタイミングに届けられているか」で決まります。

本記事で解説した要点を、次のアクションにつながる形で整理します。

  • テンプレートは「質問文+順序+回答形式」まで設計された完成品。フォーマット(回答形式)はその部品にあたる
  • 選ぶ順番は「目的 → KPI → 回答形式 → 設問文」。設問文から考え始めると必ず設問が膨らむ
  • 設問数は5〜10問・回答時間3分以内が基本。判断基準は「結果が何であっても意思決定が変わらない設問は削る」
  • 選択肢は必ず自社の言葉に翻訳し、MECEと「その他」を確認する
  • 回収目標は逆算で決める。母集団が大きい場合は約400件、セグメント比較なら各セル最低30件
  • 回答率を最も安く大きく改善できるのは配信タイミング。謝礼の追加は最後の手段
  • 個人情報保護法・景品表示法・特定電子メール法の3点は実施前に必ず確認する
  • 分析はクロス集計まで行って「誰が不満なのか」を特定し、施策後3〜6か月で同じ設問で再調査する

まずやるべきことはシンプルです。①本記事の早見表から目的に合うテンプレートを1つ選び、②選択肢を自社の言葉に置き換え、③スマホでテスト回答してから配信する。この3ステップだけで、これまでとは明らかに違う質のデータが集まります。

そのうえで、回答率と回答データの活用までを仕組みとして回したい場合は、タップ回答式のUIと条件分岐、外部ツール連携を備えた専用ツールの導入が有効です。

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