アンケートの分析方法4ステップで解説|分析のコツから活用方法まで
- 2023/04/01
- 2023/04/10
「アンケートの分析方法がわからない」
「アンケートを分析するコツが知りたい」
上記に当てはまる方はいませんか。
アンケート分析は、自社サービスなどの認知度の把握や市場調査、顧客満足度調査などの場面で行われています。
しかし、初めてアンケート分析をする方はどのような方法でアンケート分析を行えばよいかわからない方も多いです。
そこで今回の記事では、アンケートの分析方法や代表的な分析方法、分析のコツなどを解説します。
記事をお読みいただければ、基本的なアンケートの分析方法がすべてわかります。
ぜひ最後までお読みください。
アンケートの分析方法4ステップ
アンケートを分析する際の一連の流れを4ステップで解説します。
アンケートは紙で実施する場合と、アンケートツールを使った実施方法が存在しますが、今回はアンケートツールを使ったWebアンケートの流れを紹介します。
- アンケートを実施する
- アンケートを集計する
- 分析方法を決める|代表的な2つの分析方法
- アンケートを分析する
それぞれのステップについて詳しく解説します。
1.アンケートを実施する
アンケートの実施内容が決まったら、テンプレートを作成してアンケートを実施します。
アンケートの実施は、ツールを活用することでかんたんに実施可能です。
現地でアンケートを実施する場合は、アンケートサイトのQRコードを用意して誘導する方法がおすすめです。
その他にも、自社の顧客に対してアンケートメールを送ったり、SNSを活用してアンケートを実施したりすると不特定多数の顧客からアンケートを回答してもらえます。
2.アンケートを集計する
アンケートツールを活用してアンケートを実施すれば、かんたんにアンケート集計できます。
回答されたアンケートは、ツール上で自動集計されています。
アンケートツールでは、顧客がどのような回答をしたのか確認することも可能です。
3.分析方法を決める|代表的な2つの分析方法
アンケートを集計できたら、分析する方法を決めましょう。
アンケートを分析する方法で、すべての分析の基本となる2つの分析方法を紹介します。
- 単純集計
- クロス集計
アンケートの実施目的に合わせて分析方法を選んだり、時には組み合わせたりすることで効果的な分析が可能です。
それぞれの分析方法の特徴について詳しく解説します。
1.単純集計
単純集計は、アンケート回答結果の大まかな傾向を把握するためにおすすめの分析方法です。
例えば、顧客満足度調査を行っているとして、10人中「満足している」と回答した方が8人、「不満がある」と回答した方が2人いれば、満足している方が80%で不満がある方が20%という計算になります。
上記のように、アンケート結果の大まかな傾向が知りたい場合におすすめの分析方法です。
2.クロス集計
クロス集計は、アンケート回答結果の詳細な条件を指定して分析できる方法です。
具体的には、アンケートを回答した方の属性などを絞り込んで分析できます。
例えば、単純集計の例で紹介した「満足している」と回答した8人のうち、6人が男性で2人が女性だった場合、男性の方が満足していると感じています。
より詳細なアンケート結果の分析をしたい場合におすすめです。
4.アンケートを分析する
アンケートの分析方法を決めたら、集計したアンケートを分析します。
アンケートの分析には、アンケートツールを活用することでかんたんに分析可能です。
具体的には、アンケートツール上でアンケート回答結果が確認できるので、単純集計程度であればすぐに分析できます。
そこからクロス集計を行う場合は、スプレッドシート連携を行ってグラフ化したり、専用の集計ソフトが使えるアンケートツールを利用したりするなどの方法で複数メンバー間で分析可能です。
アンケート分析のコツ|注意すべき6つのポイント
アンケート分析を行う際には、いくつかの注意すべきポイントがあります。
その中でもとくに注意すべきポイントを6つピックアップしました。
- アンケートの目的を明確にする
- アンケート目的と個人情報の取り扱いを明記する
- アンケートはできるだけ答えやすい内容にする
- アンケート分析は単純集計・クロス集計の順で行う
- 信頼性の高いアンケート分析を行う
- 分析結果が客観的にわかるようにグラフを活用する
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
1.アンケートの目的を明確にする
アンケートを実施する際には、必ずアンケートの目的を明確にしてからアンケート作成しましょう。
既存顧客に対しての顧客満足度調査なのか、新規顧客開拓のための市場調査なのか、目的を明確にしておかないと、アンケートの内容と目的がズレてしまい適切なアンケートを実施できません。
2.アンケート目的と個人情報の取り扱いを明記する
クロス集計を使ったり、その他の分析方法を使ったりして顧客の属性などを絞り込んで分析したい場合、できる限りさまざまな顧客情報を得たいと思う方も多いです。
しかし、アンケート目的と個人情報の取り扱いを明記していなければ、顧客から不信感を持たれて回答率が下がる可能性があります。
アンケートの最初のページには、必ずアンケート目的と個人情報の取り扱いを明記しておきましょう。
3.アンケートはできるだけ答えやすい内容にする
アンケート内容が難しい内容だったり、質問数が多かったりした場合、顧客がアンケートに答えにくい可能性があります。
その場合、顧客は飽きてしまい離脱されたり適当な回答をされたりして、正確なアンケート結果が得られないです。
アンケートを実施する際には、できるだけ簡潔な内容の質問を行い、質問数は多くても10問前後にするのがおすすめです。
4.アンケート分析は単純集計・クロス集計の順で行う
アンケートの詳細な分析をする際には、単純集計・クロス集計の順で行うのがおすすめです。
最初に大まかな分析を行うために単純集計を実施して、アンケート結果の大まかな傾向を把握します。
そのあとに、クロス集計を行い属性ごとの詳細な分析を行うことで、効果的に分析できます。
5.信頼性の高いアンケート分析を行う
信頼性の高いアンケート分析を行わないと、どんなに良い内容のアンケートでも意味がなくなってしまいます。
具体的には、「アンケート実施にまったく関係ない対象にアンケートをとる」、「有効回答と無効回答を分けていない」などが挙げられます。
適切なターゲット設定を行い、有効回答と無効回答を分けることで信頼性の高いアンケート実施が行えるでしょう。
6.分析結果が客観的にわかるようにグラフを活用する
分析結果を対外的に提示する際には、客観的にわかるようにグラフを活用しましょう。
単純集計のなら択一式のグラフは円グラフ、帯グラフ、複数回答の場合は折れ線グラフや棒グラフを使います。
クロス集計なら択一式のグラフは帯グラフ、複数回答は折れ線グラフや棒グラフを使います。
グラフの作成は難しいと感じる方もいるかもしれません。
しかし、スプレッドシート連携できるアンケートツールを活用すれば、データのリアルタイム集計からグラフ化までかんたんに行なえます。
アンケートツールの中には、ワンクリックでグラフ化できるものも存在します。
アンケートの分析結果を活用する3つの意味
アンケートの分析結果を活用する意味は主に以下の3つです。
- 自社サービスの認知度把握のため
- 顧客満足度調査のため
- 自社サービスが業界でどれほどのシェア率なのか把握するため
目的を理解しておかないと、見当違いなアンケートを実施してしまう可能性があるので注意しましょう。
それぞれの意味を詳しく解説します。
1.自社サービスの認知度把握のため
アンケートを実施することで、自社サービスがどれだけ多くの人に認知されているのか把握できます。
認知度の高いサービスであれば、マーケティング戦略はうまく機能しているでしょう。
しかし、サービス提供後時間が経っているのに認知度が低い場合は、マーケティング戦略を見直す必要があります。
認知度が低い場合は、SNSを活用して宣伝を行ったり、広告などを活用したりして認知度を高めていくのがおすすめです。
2.顧客満足度調査のため
アンケートを実施すれば、自社の抱えている顧客が自社サービスに満足しているか把握できます。
もし分析の結果、顧客満足度が低い傾向の属性グループの顧客がいれば、その属性グループに合わせたサービスの開発や、既存のサービス品質向上を狙うことで、新たな顧客獲得にもつながります。
3.自社サービスが業界でどれほどのシェア率なのか把握するため
同じようなサービスを展開している競合他社が存在する場合、自社サービスが業界でどれほどのシェア率なのか把握することも大切です。
もし、競合他社と比較して認知度やシェア率が低い場合、さらなるサービス品質向上やサービスの差別化も検討する必要があります。
マーケティング戦略を見直し、SNSや広告を活用して宣伝することでシェア率を増やせるでしょう。
アンケート分析で活用できるおすすめツール3選
アンケート分析する際におすすめのツールを3つ紹介します。
各ツールの比較表を作成しました。
サービス名 | 料金 | 公式サイト |
---|---|---|
Interviewz | 30,000円/月〜※無料期間あり | https://www.interviewz.io/ |
Questant | 50,000円/年(税別)〜※無料プランあり | https://questant.jp/ |
formrun | 3,880円/月(税別)〜※無料プランあり | https://form.run/home |
それぞれのツールの特徴を詳しく解説します。
Interviewz
Interviewzは、シンプルな管理画面でかんたんに操作可能なユーザーインターフェースを採用したツールです。
Interviewzでは、初めてツールを利用する方でもかんたんに操作でき、アンケート作成から分析まで行えます。
Interviewzは外部サービス連携に強く、スプレッドシート連携による複数メンバー間での分析や、Salesforceを活用した営業のアクションをかけられます。
無料期間が存在するので、どのツールを選ぶか迷っている方は検討してみるのがおすすめです。
Questant
Questantはネットリサーチ大手のマクロミルが開発したツールです。
Questantでは、70種類以上の豊富なテンプレートで最適なデザインを選択できます。
質問の分岐条件やスキップ機能などカスタマイズ性が高いのも魅力です。
上位プランへアップグレードすると、専用の集計ソフト【QuickCross】が使えるようになります。
クロス集計などもかんたんに行えるのでおすすめのツールです。
formrun
formrunは低コストで導入可能で、機能性も高いことが特徴のツールです。
formrunは、40種類以上のテンプレートから選択してクリックしていくだけで、アンケート作成できます。
formrun上でアンケートの作成から分析、問い合わせへの返答など一元化できるのがおすすめポイントです。
3,880円/月(税別)〜という低コストで機能性が高いのも魅力です。
まとめ
今回の記事では、アンケートの分析方法や、分析のコツなどを解説しました。
効果的な分析を行うには質の高いアンケートの実施が欠かせません。
質の高いアンケートを実施するには以下のポイントを押さえておきましょう。
- アンケートの目的を明確にする
- アンケート目的と個人情報の取り扱いを明記する
- アンケートはできるだけ答えやすい内容にする
アンケートの分析のコツは以下のとおりです。
- アンケート分析は単純集計・クロス集計の順に行う
- 適切なターゲット設定や有効回答・無効回答をしっかり分ける
- 分析結果を客観的に示すためにグラフを活用する
アンケートは主に市場調査や顧客満足度の把握などに使われています。
アンケートを実施することで、自社のマーケティング戦略が成功しているのか、改善が必要なのかわかります。
また、アンケートを実施するにはツールを活用するのがおすすめです。
ツールを活用することで、アンケートのテンプレート作成やアンケートの実施・分析が効率化できます。
今回の記事をお読みいただき、効果的なアンケートの分析につながれば幸いです。