アンケートフォームの作り方とは?今すぐ使えるシーン別テンプレートも紹介
- 2022/08/12
- 2024/06/28
目次
「アンケートフォームの作り方が分からない」
「テンプレートで簡単にアンケートフォームを作りたい」
「費用をかけずにアンケートフォームを作成したい」
ユーザーのリアルな意見を収集しようとアンケートフォームの導入を検討しているものの、実際にアンケートフォームを作成するとなると、上記のような疑問や不安を持つ方も多いのではないでしょうか。
アンケートフォームは、Web上で設問の作成から回答の収集まで行えるメリットがあるため、紙のアンケートよりも一般的になりつつあります。
そこで今回は、アンケートフォームの作り方から、すぐに使えるテンプレートを紹介します。これからアンケートフォームの作成をする方は、ぜひ参考にしてください。
アンケートフォームの基礎知識
アンケートフォームとは?
アンケートフォームとは、Web上で簡単にアンケートの作成が行えるツールです。
アンケートフォームには、Googleフォームのように自動で回答の集計からグラフ化ができるものもあります。
ビジネスで活用するアンケートは、自社商品への感想や要望など顧客に対して実施する場合もあれば、社員に対しての満足度調査として活用されるケースもあります。
アンケートフォームを導入する3つのメリット
アンケートフォームを導入するメリットは以下の3つです。紹介をするメリットを踏まえながら実際に導入をするかぜひご検討ください。
1.簡単に作成できる
アンケートフォームは簡単に作成できる特徴があります。中にはテンプレートが用意されている場合もあるため、プログラミングの知識がなくても簡単にアンケートを作成できます。
テンプレートがない場合も、知りたい情報を追加するだけなので直感的に作成が可能です。色・画像・フォントも制限はあるものの、自由にカスタマイズができます。
2.アンケートの回答率向上に繋がる
アンケートフォームの利用でアンケートの回答率向上に繋がります。Googleフォームの場合、回答用のリンクを共有するだけでパソコンやスマートフォンから手軽に回答ができます。
従来の紙のアンケートと比べ文字を書く必要がないため、アンケートへの難易度が下がりました。結果、アンケート回収の手間も省けるので業務の効率化に繋がります。
3.データの集計が可能
アンケートフォームの導入によりデータの集計が可能になります。回答は自動的にリアルタイムで集計され、集計したデータを円グラフや棒グラフなど目的に合わせた形で表示できます。
また、Googleフォームであればスプレッドシートとの連携が可能なため、問い合わせ内容やアンケート結果を一覧に並べて確認することができます。従来の紙のアンケートと比べ、集計にかかる時間の短縮に繋がります。
アンケートフォームの質問の種類
アンケートフォームの質問の種類には、以下のようなものがあります。
- 単一選択:複数の選択肢から一つだけ選ぶ
- 複数選択:複数の選択肢から複数選ぶ
- テキスト:自由に文字を入力する
- 数値:自由に数字を入力する
- マトリクス:複数の項目に対して同じような評価をする
- スライダー:バーを動かして評価する
- ファイル:画像や動画などのファイルを添付する
アンケートフォームの回答形式
アンケートフォームの回答形式には、以下のようなものがあります。
- ラジオボタン:単一選択の場合に使う
- チェックボックス:複数選択の場合に使う
- テキストボックス:テキストや数値の入力に使場合や、自由記述も可能
- ドロップダウンリスト:選択肢が多い場合に使う
- スターレーティング:星の数で評価する
- ライカートスケール:強く同意から強く反対までの5段階で評価する
アンケートフォームの作り方
アンケートフォームは以下の5ステップで作成できます。
1.アンケートの目的と対象者を明確にする
アンケートを実施するには、まず何を知りたいのか、誰に聞きたいのかをはっきりさせることが重要です。
それは、アンケートの目的と対象者によって、質問の内容や回答の形式が変わるからです。
例えば、商品やサービスの評価や改善を目的とする場合は、実際に利用した人に対して、満足度や不満点などを聞くことができます。
一方、マーケティングや市場調査を目的とする場合は、潜在的な顧客や利用者に対して、ニーズや関心度などを聞くことができます。
2.アンケートの質問と回答を設計する
アンケートの目的と対象者に合わせて、質問と回答の項目を設計しましょう。
質問は、簡潔でわかりやすく、誘導や偏りがないように注意する必要があります。
また、必要な情報だけを聞くことも大切です。回答は、選択肢や入力欄などの形式に応じて、適切な範囲や数にしましょう。
また、回答者が自由に意見や感想を述べられるように、テキストボックスなどの空欄も用意するのも効果的です。
3.アンケートフォームを作成する
質問と回答の項目を決めたら、アンケートフォームを作成しましょう。
アンケートフォームは、インターネット上で作成・配信・回収・分析することができるツールを利用すると便利です。
例えば、[Googleフォーム]や[Questant]などがあります。これらのツールでは、ドラッグアンドドロップやクリック操作で簡単にアンケートフォームを作成できます。
また、デザインやレイアウトも自由にカスタマイズできるため、必要に応じて使うことが大切です。
4.アンケートフォームを配信する
アンケートフォームを作成したら、対象者に配信します。
配信方法は、メールやSNSなどのオンライン媒体や、QRコードやURLなどのオフライン媒体などがあります。
配信方法は、対象者の属性や状況に応じて選びましょう。例えば、メールアドレスがわかっている場合はメールで送ることができます。
一方、店舗やイベントなどで直接アンケートを実施する場合は、QRコードやURLを掲示してスマホで回答してもらうことも可能です。
5.アンケートフォームの回答を回収・分析する
アンケートフォームの配信期間が終了したら、回答を回収・分析します。
回答は、アンケートフォームを作成したツールからダウンロードしたり、グラフや表で表示したりすることができます。
回答を分析する際は、目的に応じて集計や分類を行いましょう。
例えば、回答者の属性や回答の傾向によってグループ分けをしたり、平均値や標準偏差などの統計量を計算したりすることが可能です。
また、回答者の自由記述やファイル添付などの質的なデータも重要な情報源となります。
アンケートフォームで回答率を上げるポイント3選
アンケートフォームを作成しても回答率が上がらなければ適切なデータの集計が出来ません。アンケートフォームでは以下の3つの点を意識してフォームを作成しましょう。
1.設問数を出来るだけ抑える
回答率を上げるため設問数を出来るだけ抑える必要があります。アンケートフォームの設問数が多いほど回答率は下がってしまいます。回答は長くても5分程度で終わるのが理想ですが、どうしても長くなる場合でも10分以内で終わる内容にしましょう。
2.ターゲットとなる顧客層を想定する
ターゲットとなる顧客層の想定が回答率を上げます。知識レベルは顧客ごとに異なるため、初心者向けのアンケートなら、専門用語やわかりにくい言葉を使わないようにしましょう。
例えば、「売上額増大を目的としてアップセルを行う場合、どのような点を意識しますか?」という質問の場合、マーケティングに触れている方なら通じる内容ですが、ビジネスを始めたての方には理解が難しいです。
ターゲットがビジネスを始めたての方であれば、アップセルの説明を入れるか設問を変える必要があります。
3.回答者に不信感を与えないよう意識する
回答率を上げるために不信感を与えないよう意識する必要があります。アンケートフォームの内容によっては回答者の個人情報の入力が必要な場合もあります。なるべく回答者に不信感を与えないよう、どのような目的でアンケートを実施するかや個人情報の取り扱いについても明記しましょう。
アンケートフォームを作る上での4つの注意点
アンケートフォームを作る上での注意点は以下の4つです。
回答者にストレスなく回答をしてもらうためにも紹介する内容を踏まえながら質問を作成するようにしましょう。
1.質問は分かりやすく簡潔に
質問はわかりやすく簡潔にしましょう。記入をする人によっては質問の解釈が異なってしまう場合があり、誤答を引き起こしてしまう恐れがあります。
例えば、「大人になったら何がしたいですか。」という質問の場合、「大人」は18歳を指すのか、20歳を指すのか回答者によって異なります。アンケートフォームを作成する際は、小学生にも伝わるように意識しましょう。
2.一つの質問に複数の要素を入れない
一つの質問に複数の要素を入れると回答者に混乱を与え、正しい回答を得られなくなってしまいます。
例えば、「AとBを比べたときにどちらがいいと思いますか。その理由と第一印象も答えてください」のような質問文は、一文が長いうえ複数の要素が入っているため回答率が下がってしまいます。回答を把握しやすくするためにも一文に一つの要素を入れるよう徹底しましょう。
3.答えを誘導する質問にしない
質問を作成する上で答えを誘導する質問にしないようにしましょう。答えを誘導する質問は正確な回答を得られないだけでなく、回答者に不快感を与えてしまいます。
例えば、「商品Aはお客様満足度1位をいただいており大変人気なのですが、いかがでしたか。」のような質問文の場合、回答者は誘導されていると感じ、正しい回答が得られない恐れがあります。質問を作成する際は、回答者にとって答えやすい質問を意識しましょう。
4.個人情報の取り扱いに関する記載を入れる
個人情報の取り扱いに関する記載を入れるようにしましょう。個人情報が必要な場合は、プライバシーポリシーを明記します。プライバシーポリシーの記載がないと不信感を与え、回答を避けられるおそれがあります。
プライバシーポリシーには最低限、下記の3つの項目が必要です。回答者に安心して回答してもらうためにも、個人情報の取り扱いに関する記載を入れるようにしましょう。
・個人情報の定義
・利用目的
・管理方法
アンケートフォームのシーン別テンプレート3選
ここまでアンケートフォームの作り方や作成する上での注意点を解説してきました。
ユーザーへWEBアンケートを実施する場合は下記のシーン別テンプレートを参考にアンケートフォームを作成してみてください。
1.商品調査などの利用者アンケート
商品調査などの利用者アンケートで必要な項目は、商品への満足度、選んだ理由などです。改善点を聞くことで商品改良に活かせるので項目に入れておくといいです。
「人にすすめたいと思うか」は、本当に満足したものしか人に勧めないため、実際の満足度を知る手助けになります。
・名前
・年齢
・メールアドレス
・購入日
・購入場所
・商品を選んだ理由
・総合満足度
・商品への満足度
・改善点
・人にすすめたいと思うか
・使ってみての意見・感想
2.説明会などの来場者アンケート
説明会などの来場アンケートでは、印象に残っている点や聞きたいことを入れると次の説明会などに活かせます。不足していた内容はあったか、強調したいポイントは伝わっていたかなど分析しましょう。
・名前
・年齢
・会場への所要時間
・全体の満足度
・セッションごとの満足度
・会社にどのくらい興味を持ったか
・印象に残っていること
・聞きたいこと
・感想
・説明会全体への意見
3.満足度調査などの社内向けアンケート
社内向けアンケートでは、「正直な気持ちを書いてもらえるか」が重要です。名前や部署の項目があると、誰かにバレるかもしれないと心配になり素直な回答が得られません。
自宅で回答してもらうなどの工夫をすると、安心して記入してくれるでしょう。
・年齢
・勤続年数
・仕事へのやりがい
・適切な評価を受けている
・休暇が取りやすい環境である
・集中して取り組める環境が整っている
・給与は労働に対して適切に支払われている
・育児や介護をサポートする制度が整っている
・社内でコミュニケーションがうまくとれている
また、さまざまなシーン別のテンプレートで押さえておくべきポイントを以下で紹介します。
商品やサービスの評価・改善に関するアンケートの場合
商品やサービスの評価・改善を目的とするアンケートフォームは、顧客や利用者の満足度や不満点を知ることができます。
これにより、商品やサービスの品質や機能を向上させたり、新しいニーズや市場を探ったりすることが可能です。
商品やサービスの評価・改善のアンケートフォームのテンプレートは、以下のようなものがあります。
- [商品やサービスの満足度調査]:利用した商品やサービスに対する満足度や感想を聞く
- [商品やサービスの改善提案]:利用した商品やサービスに対する不満点や改善案を聞く
- [商品やサービスの新規開発]:新しい商品やサービスに対するニーズや関心度を聞く
イベントやセミナーの参加者満足に関するアンケートの場合
イベントやセミナーの参加者満足度を目的とするアンケートフォームは、開催したイベントやセミナーに対する参加者の評価やフィードバックを知ることができます。
これにより、イベントやセミナーの内容や運営を改善したり、次回の企画に活かしたりすることが可能です。
イベントやセミナーの参加者満足度のアンケートフォームのテンプレートは、以下のようなものがあります。
- [イベントやセミナーの満足度調査]:参加したイベントやセミナーに対する満足度や感想を聞く
- [イベントやセミナーの改善提案]:参加したイベントやセミナーに対する不満点や改善案を聞く
- [イベントやセミナーの効果測定]:参加したイベントやセミナーによって得られた効果や成果を聞く
マーケティングや市場調に関するアンケートの場合
マーケティングや市場調査を目的とするアンケートフォームは、潜在的な顧客や利用者のニーズや関心度を知ることができます。
これにより、商品やサービスの開発や販売戦略を立案したり、競合他社との差別化を図ったりすることが可能です。
マーケティングや市場調査のアンケートフォームのテンプレートは、以下のようなものがあります。
- [顧客属性調査]:顧客の年齢層や性別などの基本情報を聞く
- [顧客ニーズ調査]:顧客が求める商品やサービスの特徴や価値観を聞く
- [顧客関心度調査]:顧客が興味を持つ商品やサービスの種類やレベルを聞く
社内アンケートや社員満足に関するアンケートの場合
社内アンケートや社員満足度を目的とするアンケートフォームは、社員の意見や感想を知ることができます。
これにより、社内のコミュニケーションやモチベーションを向上させたり、組織のパフォーマンスや風土を改善したりすることが可能です。
社内アンケートや社員満足度のアンケートフォームのテンプレートは、以下のようなものがあります。
- [社内環境調査]:社内の雰囲気や人間関係などの状況を聞く
- [社員満足度調査]:社員の仕事に対する満足度やモチベーションを聞く
- [社員意見調査]:社員の要望や提案などの意見を聞く
採用や面接のフィードバッに関するアンケートの場合
採用や面接のフィードバックを目的とするアンケートフォームは、応募者や面接者の評価や感想を知ることができます。
これにより、採用プロセスや面接方法を改善したり、応募者や面接者に対する印象や理解を深めたりすることが可能です。
採用や面接のフィードバックのアンケートフォームのテンプレートは、以下のようなものがあります。
- [応募者満足度調査]:応募した企業や求人に対する満足度や感想を聞く
- [応募者改善提案]:応募した企業や求人に対する不満点や改善案を聞く
- [面接者評価調査]:面接した応募者に対する評価や印象を聞く
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アンケートフォームの回答を分析する方法
アンケートフォームの回答を分析する方法は、いくつかありますが、ここでは代表的な3つの方法を紹介します。
1.単純集計
単純集計は、1つひとつの質問に対して何人が回答したのかを、割合や比率で表す基本的な集計方法です。
単純集計では、アンケートデータの全体像が把握できます 。
2.クロス集計
クロス集計は、複数の項目を掛け合わせて詳細な分析をするために用いる集計方法です。
例えば、性別や年代などの属性と回答の関係を調べることができます。
3.テキストマイニング
テキストマイニングは、自由記述の回答をテキストデータとして分析する方法です。
回答者の感想や意見などをキーワードやカテゴリーに分類して、傾向や特徴を抽出することができます。
これらの方法は、それぞれにメリットやデメリットがありますので、アンケートの目的や内容に応じて適切なものを選ぶことが重要です。また、オンラインツールを利用することで、効率的に分析することも可能です。
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アンケートフォームの回答率を高めるコツ8つ
アンケートフォームの回答率を高めるコツとして、以下で8つのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
1.アンケートの目的や対象者を明確にする
回答者にとって関心のある内容や自分の意見が必要とされることを伝えることで、回答意欲を高めることができます。
2.アンケートの質問数や回答時間をできるだけ少なくする
回答者にとって負担にならないように、必要最低限の質問に絞り、回答にかかる目安時間を提示することが重要です。
3.アンケートのデザインやレイアウトを工夫する
回答者がスマホやタブレットなどのデバイスで回答しやすいように、文字サイズや選択肢のサイズ、背景色や文字色などを調整することが効果的です。
4.アンケートの回答形式を選択式にする
自由記述形式は回答者にとって手間がかかり、回答率を下げる原因になります。選択式は回答しやすく、集計もしやすいため、できるだけ選択式にすることがおすすめです。
5.アンケートの質問順序や流れを工夫する
回答者が興味を持ちやすい質問から始めたり、時系列に沿って質問したりすることで、回答者の理解度や協力度を高めることができます。
6.アンケートの個人情報の取り扱いについて明記する
回答者が個人情報の漏洩や悪用を心配しないように、個人情報の利用目的や管理方法、匿名回答の可否などを明確に伝えることが大切です。
7.アンケートへの協力感謝の気持ちを伝える
回答者に感謝のメッセージや謝礼品などを提供することで、回答者の満足度や忠誠度を高めることができます。
8.アンケートへのリマインドや督促を行う
メールや電話などでアンケートへの参加を促したり、期限や重要性を再度伝えたりすることで、回答率を向上させることができます
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アンケートフォームの作り方まとめ
アンケートフォームはGoogleフォーム等で簡単に作れます。データの集計ができ、従来のアンケートより回答率が向上するメリットがあります。顧客の満足度や意見を把握するのに便利です。設問数をできるだけ抑え、分かりやすい言葉を使うことで回答率向上につながります。一文に一つの要素しかないか、質問文が複雑になっていないかの確認を行いましょう。後半には今すぐ使える商品調査・説明会・社内アンケートのテンプレートを記載しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
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