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CVR改善策10選|コンバージョン率を上げる方法と対策を解説

CVR

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目次

広告を運用する中で、LP(ランディングページ)やエントリーフォームなどからのCV(コンバージョン)数が思うように上がらないという経験がある方は多いのではないでしょうか。このような時に指標とするのが、今回解説するCVR(コンバージョン率)です。

CVRやCV数を向上させるには、ただユーザーアクセスを集めるだけでは目標を達成できません。なぜなら、サービスや商品とユーザーがマッチしていなければ、購入などのCVには繋がらないからです。

そこで重要となるのがCVRを管理すること。CVRを適切に管理することで、ユーザーにクリックを促す施策を効果的に展開できるため、CVRが向上し、結果としてCV数を増やすことに繋がります。

そこで今回は、コンバージョンが増えない場合の原因や具体的な改善方法、改善に適しているツールの選び方などを詳しく解説します。CVRの改善やCV数の伸び悩みに課題のある方は、ぜひ参考にしてください。

CVR(コンバージョン率)とは?

CVRとは(コンバージョンレート)の略語で、CV率とも呼ばれます。

CVRは、サイトにアクセスしてきたユーザー数のうち、何名のユーザーがコンバージョンに至ったかを示す数値です。

コンバージョンの定義は明確に決まっておらず、運用者側で自由に決めることが可能です。一般的なコンバージョンには「資料請求」「無料登録」「購入」などが挙げられます。

CVRとCTRの違い

CTR(クリック率)とは、サイトに訪問したユーザーが、そのサイト内のCTAボタンをクリックした割合を示します。つまり、サイトへのアクセス数のうち、「コンバージョンに至った割合」を示すのがCVRで、「クリックした割合」を示すのがCTRです。

CVRの向上を求める場合は、このCTRの数値にも着目することが重要です。それは、CVRを向上させてCV数を上げるには、まずCTRを向上させてクリック数を増やす必要があるからです。

CVRの計算方法

サイトのCV数が適切かどうかを確認するには、まずCVRを正確に計算する必要があります。

CVRは以下の式で計算できます。

CVR(%)=コンバージョン数÷アクセス数(またはクリック数)×100

例えば1000人がサイトにアクセスしており10件のコンバージョンが発生した場合のCVRは1%となります。ただし、業界ごとにCVRの指標が違うため、自社のCVRが適切かどうか確認が必要です。

10件(コンバージョン数)÷1000件(アクセス数)×100%=1%(CVR)

CVRが重要な理由

CVRは、広告運用やサイト運用の成果を可視化できる重要な指標の1つです。

たとえコンバージョン数が多いサイトであっても、セッション数が多く、広告などのコストがかかっている場合には、優れたサイトとは言えません。

CVRの算出は広告運用の費用対効果を確認できるとともに、サイトの課題や問題を改善すれば、コンバージョン発生の効率化にも期待ができます。

このように、広告運用を行う際は、バージョン数ではなくCVRの数値で判断することも大切です。

対象 自社サイト Aページ Bページ Cページ
コンバージョン数 1,000 500 250 70
セッション数 30,000 17,000 7,000 1,000
CVR(コンバージョン率) 3.3% 2.9% 3.5% 7%

CVRを上げるメリット

CVRを上げるメリットには、既存のリード顧客から効率よく売上を獲得できることが挙げられます。

例えば、Webサイトへの訪問数を仮に10,000件とした場合、CVRが1%であればCV数は100となります。しかしCVRを5%まで引き上げることができれば、同じWebサイトへの流入数でCV数を500まで増加させることができ、流入数に変化がなくても効率よく成果を上げることが可能です。

また売上の増加だけではなく、機会損失を低減させるという観点においても、CVRの向上は効果的であるといえるでしょう。

流入数はそのままでCVRが向上したということは、サイト訪問者の中にCVに至る可能性があったにも関わらず、CVまで誘導できなかった顧客がいたことを示します。

このような機会損失を減らすことで、今後Webサイトへの流入数が増加した際に、潜在顧客を逃さずCVへ誘導することが可能です。

CVRの分析方法

CVRを改善するためには、まず分析を通じて、サイトの課題を洗い出すことが重要です。

そこで以下では、次の3つの項目ごとの分析方法を解説します。

  1. ページの役割を整理・分析する
  2. 流入キーワードを分析する
  3. Webページごとの導線を分析する

それぞれ解説します。

1.ページの役割を整理・分析する

Webサイトの中にはさまざまなページがあります。例えば「Webページに興味をもったユーザーの関心をさらに強くするページ」があれば「比較検討しているユーザーに対して、さらに信頼感を深めるページ」や「購買意欲が高まったユーザーをCVに誘導するページ」などです。

デジタル広告を配信している企業の場合には、遷移先にしているランディングページが、上記の全ての役割を担うことになります。一方で、コンテンツSEOをおこなっている場合は、CVに寄与するページと、流入を増やしてドメインを強くするページに分けた戦略をとるケースも少なくありません。

ユーザーの関心を集めるためのフェーズにあるページでは、直接CVに結びつくケースが少なくなり、必然的にCVRも低くなりがちです。そして、LPなどのCVを誘導するためのページにおいては、CVRの数値が大きくなるのが理想的なWebページとなります。

このように、各ページの役割によってページ内容を振り分け、それぞれの課題の有無を検討しましょう。

2.流入キーワードを分析する

流入キーワードの分析においては、Googleサーチコンソールやその他のSEOツールを活用して、自社のWebサイトに訪問するユーザーがどのようなキーワードでサイトへ流入しているのかを確認します。

社名やサービス名からの流入であれば、すでにニーズが顕在化している顧客や、すでに商品やサービスを認知している好意的なユーザー(ファン)が市場に増えている可能性が高いと言えます。

一方で「社名や商品・サービス名」などの固有名詞を含まない検索語句から流入している場合においては、自社の商品やサービスを知らない、比較検討段階のユーザーである可能性が高いと言えるでしょう。

更に抽象的なキーワードになると、ネットユーザーが漠然とした課題や問題に対する解決策を模索している段階にあるケースが多いため、CVに至るにはまだ遠いページと考えることができます。

このように、それぞれどのような検索語句で流入しているのかを分析することで、コンテンツの制作漏れやアプローチ方法を考える際の参考にできます。

3.ユーザーごとの導線を分析する

Webページには、CVが期待できるページであったとしても、必ずしもそのページからお問い合わせフォームや資料請求フォームに遷移し、CVに到達するとは限りません。

例えば、CVが発生したユーザーの動向を確認しても、必ずしもWeb製作者が考える順番(Webコンテンツ→LPなど)通りに閲覧していないケースがあります。

そこで、Webページを単体で分析するだけでなく、CVに至ったユーザー動きを総合的に追うことで、自社のWebサイトのボトルネックを発見できる可能性があります。

このようにWebサイトを運用する際は、CVやCVRを分析するだけではなく、顧客の導線を管理することが重要です。

CVRの業界別平均

CVRは各業界によって目標数値が異なります。業界で少しの差はありますが、一般的にCVRは1%〜10%の範囲とされています。3%でも優秀な場合もあれば5%でも平均以下の業界もあります。各業界の平均CVRは以下になります。

業界別 CVR(コンバージョン率)
教育サービス系 0.98%
旅行系 0.51%
BtoB 0.80%
不動産業 0.80%
医療系 0.82%
IT系 0.86%
産業サービス 0.94%
消費者サービス 0.98%
金融系 1.19%
自動車 1.19%
人材派遣サービス 1.57%
法律系 1.84%
出会い系 3.34%

▲出典:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry

CVRが低下する4つの原因

CVRが低くなると費用対効果の悪い広告運用になります。ではなぜ広告やサイトによってCVRが低下するのでしょうか。 CVR低下原因には多くのケースがありますが、今回は、特に影響しやすい4つのポイントに絞って原因をご紹介します。

CVRが低くなる原因には、次の4つがあります。

  1. ユーザーニーズとのミスマッチ
  2. サイト構造の問題
  3. 広告ターゲティングとLP(ランディングページ)のミスマッチ
  4. CVの完了までにストレスや不安感がある

それぞれ解説します。

1.ユーザーニーズとのミスマッチ

CVR低下の原因はコンテンツがユーザーニーズに合っていないことが挙げられます。ニーズが合っていないとサイトにアクセスされてもすぐに離脱します。サイト内のコンテンツ内容がニーズに合っていないと自然検索流入の数も減少する傾向になるので、結果的にCVRの低下に繋がります。コンバージョンのニーズに合わせたサイトを作ることでCVRの改善に期待ができます。

2.サイト構造の問題

CVR低下の原因としてサイトの構造に問題がある場合があります。ユーザーはサービスの開始や資料請求などの訴求内容を行いたい時に、サイトの構造が複雑と認識すると離脱します。入力フォームや問い合わせボタンなども常に目に付く場所への表示が求められます。サイトの構造を検討する際はコンバージョンページまでのプロセスをなるべくシンプルにすることで、ユーザーはストレスなく使用ができます。結果的にサイト上の構造とコンバージョンまでの導線改善はCVRの向上に繋がります。

3.広告ターゲティングとLP(ランディングページ)のミスマッチ

CVR低下の原因として広告を運用する際のターゲットの見直しが必要です。広告に費用をかけて多くの配信をしていても、ターゲットのニーズに合っていない場合はアクセスされません。多くのWeb広告媒体はターゲットごとのCVRが表示されるので、CVRの低いターゲットの配信を止めることもあります。CVRの改善はニーズに合ったターゲットへ配信で改善が期待できます。

CVの完了までにストレスや不安感がある

Webサイトを使用するユーザーは、ちょっとしたストレスや不安感があるだけで、別のサイトに移ってしまう危険性が高くなります。

特にページの読み込みが遅いケースや、スマホで閲覧した際に表示が小さくなり、読みにくかったり、タップしにくかったりするのも良くありません。

また、最近ではポップアップCTAや広告が多用され、顧客にニーズのないポップアップがしつこく表示されたり、入力フォームの必須項目が多すぎるなどのストレスによる離脱も多くなっています。

このように、提供するWebコンテンツや商品・サービスによほどの高い付加価値がない限り、上記のちょっとしたストレスでCVRが極端に下がることも少なくありません。

また掲載している情報にエビデンスがなく信憑性を感じられない場合でもユーザーが不安感を抱いてしまい、CVRだけでなく、サイトの離脱率も高くなりる傾向にあります。

上記のポイントに留意して、Webコンテンツを作る際は、十分に注意しましょう。

CVR改善方法10選

CVRはサイト内の構造や広告のデザインなどで低下する可能性があります。では具体的にどのようにすればCVRは改善されるのでしょうか。

1.ターゲットの最適化

CVRが低い原因のひとつには「ユーザーに最適な商品やサービスを、最短距離で提案できていない」可能性があります。そのような場合、CVRの改善方法として、ターゲットの見直しを行う必要があります。ターゲットの見直しとは、広告運用を実施する際に、ターゲットの選定を定期的に繰り返し行うことです。ターゲット設定を変更せずに広告運用を行うと、顧客ニーズに合わないターゲットにまで広告費用を費やしていることになり、コンバージョン数の増加に繋がりません。顧客ニーズをしっかりと確認し、ターゲットに合わせたアプローチを行うことで、CVRの改善に期待ができるます。

2.導線の設計の改善

CVRの改善方法としてコンバージョンページまでの導線の設計が挙げられます。コンバージョンページに到達するには下記の3段階で導線設計が必要です。

誘導導線が途中で途切れることやコンバージョンページまでの移動がスムーズでないとユーザーは離脱します。

現代のユーザーは選択肢を多く受けるとストレスになりやすい上、使いにくいサイトと認識します。コンバージョンページまでのスムーズな導線設計がCVRの改善に繋がります。

①ファーストビューで興味を引く
②サービスのメリットを記載する
③コンバージョンページまでスムーズに誘導
上記の導線を設計が実施されていない場合は、CVRが低くなる傾向があるため、注意した上で、設計を行いましょう。

3.LPの改善

CVRの改善方法としてしてLP(ランディングページ)の最適化が挙げられます。LPはユーザーがコンバージョンを発生させるページであり、最終検討するページでもあります。

インターネットの購入や申し込みは自身で判断する時間が多くあるため、ユーザーが躊躇するケースが多いです。コンバージョンページまで到達したものの、検討して結局忘れてしまうこともあります。ページデザインやテキストの配置など、コンバージョンに繋がりやすいページのデザイン変更によってCVRの向上に期待ができます。LPの改善は一度実施すれば終わりではなく、常にCVRが高くなるように最適化が求められます。

4.購入手順の改善

CVRの改善方法として、購入手順をスムーズにすることが挙げられます。

せっかくユーザーがサイトにアクセスしてきても、購入までの手順が多いと「手続きが面倒くさい」と判断される可能性があるため、購買意欲が低下し、離脱に繋がります。

CVRの改善はユーザーが購入するまでにストレスのない手順を準備することが大切です。

5.EFO(エントリーフォーム最適化)の実施

CVRの改善方法としてエントリーフォームの改善が挙げられます。

購入手順の改善と同様、個人情報の登録などフォーム入力の最適化が重要です。ユーザーは購入する際、早く手続きを済ませたいと思っています。そのため、多くの項目があればストレスとなり、ユーザーの離脱に繋がります。

そこで、入力補助機能などを搭載するEFOを実施することで、ユーザーのストレスは軽減されるためおすすめです。

6.CVポイントの改善

CVRの改善方法としてコンバージョンが発生するポイントの改善が挙げられます。コンバージョンページまでのプロセスをスムーズに改善していても、ユーザーの目に止まらなければ意味はありません。

コンバージョンページに移動できるCTAを目の付く場所へ表示することが重要です。簡単入力や1分で終わるなどのテキストがあるとユーザーの心理的ハードルは一気に下がります。結果的にコンバージョンが発生しやすいサイトになることが期待できます。

7.CV内容の改善

CVRの改善方法としてコンバージョン内容の見直しが挙げられます。コンバージョンの定義は企業によって様々です。購入だけがコンバージョンではなく資料請求や無料登録などもあります。直接売上に繋がらないアクションでもコンバージョンに入れることでCVRの数値向上に期待ができます。

8.CTAの設置場所を増やす

CTAの設置箇所が少ないと、ユーザーが「どこで商品を買えるのかわからない」「どこをクリックすれば購入手続きに進めるの?」と、購入や申し込み手続きを諦めて離脱する恐れがあります。ちなみにCTAとは、管理者が希望する行動へ誘導することを指します。例えば、「購入手続きはこちら」「資料請求はこちらから」など、ユーザーを誘導するテキストやボタンもCTAの例の1つです。

また、CTAの設置場所は、コンテンツ冒頭や途中、終盤などに分散すると良いでしょう。特にコンテンツを読み終わった際には購入意欲が増加するユーザーも中に入るので、終盤への設置を優先的に行うのをおすすめします。すると、冒頭や中盤まで遡る必要がないので、ユーザーにとっても手間が省けます。

ただし、CTAの設置場所を増やすとはいえ、設置しすぎたり、間隔が密集しすぎると、ユーザーに「しつこい」と思われる恐れがあります。そのため、設置場所は3つ〜5つを上限にし、設置箇所を増やしたい場合はコンテンツ内容の量を増やして間隔を広く取るのをおすすめします。

9.離脱防止ツールを活用

CVRを改善するためには、少しでも離脱率を上がらないためのサイト作りが大切です。しかし、なかなか離脱率が改善できなかったり、離脱するユーザーが増え続けたりしている方もいるでしょう。その場合には、離脱防止ツールの活用をおすすめします。

離脱防止ツールを活用すると、ユーザーが離脱しそうな時にポップアップを表示できます。また、コンテンツ終盤に差し掛かったところで、次のページに促すポップアップの表示も可能です。ツールによって表示できるものが異なるので、自分に合ったポップアップが利用できるツールを探して利用してはいかがでしょうか。

おすすめする離脱防止ツールは、以下の通りです。

  • 賢瓦
  • Robee
  • Promolayer
  • KARTE
  • Repro

中には月額0円で始められるものや、サポート体制が充実したものもあります。

10.誤解を招く要素を除外

CVRを改善するためにコンテンツを見直す際には、誤解を招く要素がないかを確認しましょう。誤解を招く情報は、ユーザーにストレスを招く原因にもなってしまいます。

誤解を招く要素は、以下のものが挙げられます。

  • 過去情報
  • システムエラー
  • リンク切れ

例えば、過去に掲載したキャンペーンがすでに終了している場合、ユーザーの購入意欲が上がっても利用できません。ユーザーの期待値を上げておいて利用できないので、今後2度とサイトにアクセスしてくれない恐れもあります。

また、コンテンツ内に表示されているリンクをクリックしても、システムエラーやリンク切れでアクセスできないと、ユーザーの不満度が上がってしまうでしょう。CVRを改善する時だけではなく、ユーザーに誤解を招かないかを定期的に確認するのをおすすめします。

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CVR改善の効果的なプロセス3つ

1.CVまでの導線データを可視化する

ユーザーがサイトに流入してからどのように動き、どこで離脱するかを把握することで、問題がある箇所を見つけ出すことができます。

導線データを可視化するためには、アクセス解析ツールやヒートマップツールなどを活用するのが効果的です。

2.改善の余地がある箇所を絞り込む

導線データから、CVに影響を与える要因やボトルネックとなっているポイントを特定します。

例えば、ページ間の遷移率やフォームの入力完了率などが低い場合は、改善の対象となります。

3.仮説を立てて実行する

改善の対象となった箇所について、どのように変更すればCVRが上がるかという仮説を立てます。

仮説は具体的かつ検証可能なものであることが重要です。そして、その仮説に基づいてページやフォームの内容やデザインを変更したり、CTA(コンバージョンに誘導するリンクやボタン)を設置したりします。

4.効果検証・改善を行う

変更した箇所の効果を検証します。効果検証には、A/BテストツールやEFOツールなどを活用するのがおすすめです。

A/Bテストツールは、変更前と変更後のページをランダムに表示して、どちらがCVRが高いかを比較します。

一方、EFOツールは、フォームの入力完了率や離脱理由などを分析して、フォームの最適化を支援するツールです。効果検証の結果に基づいて、さらなる改善策を考えて実施するのに役立ちます。

CVR改善のための分析方法3つ

1.種類別分析

CVR改善の分析方法にページを種類別に分析する方法があります。ユーザーは様々なニーズを持ってサイトにアクセスします。サイトの最終コンバージョンは購入ですが、興味関心があるだけのユーザーは購入まで至るケースが少ないです。各ユーザーに合わせてメルマガ登録や比較ページなどに飛ばすことを目的としたページの構築が必要になります。

サイト内でコンバージョン地点を変えて分析を行わないと、正確なCVRは算出できません。CVRが低くても問題ないページもあれば、CVRが高くなければいけないページもあります。ページによって目標CVRを決めることで正確な改善方法が見いだせます。

2.ポイントごとに分析

CVR改善の分析方法にコンバージョンポイントごとで分析を行う方法があります。一つのページ内に購入・資料請求・会員登録などの複数のコンバージョンが存在する場合はそれぞれのCVRの算出が必要です。

例えば、会員登録のCVRが低い場合はコンバージョンの仕切りを下げて簡易的にコンバージョンが発生するように項目を削減する他、CTAをトップページに記載するなどコンバージョンの種類によって課題が変わります。様々なCVRを設けることで課題の具体化が期待でき、結果的にCVR改善に繋がります。

3.属性ごとに分析

CVR改善の分析方法にユーザー属性ごとに分析する方法があります。30代女性をターゲットにして作成したサービスが10代女性に多く使われるなどのケースは多くあります。ユーザー層によってCVRが異なるため、どのユーザー層に向けてアクションを起こすべきなのか明確にする必要があります。プロモーションや期間限定割引きなど行う際、どのユーザーをターゲットに実施するかの指標になるので結果的にCVRの改善に繋がります。

CVR改善におすすめなツール5選

1.アクセス解析ツール

CVR改善にはアクセス解析ツールがオススメです。代表的なツールはGoogleアナリティクスです。

アクセス解析ツールはWebサイトのユーザー属性や環境、行動(アクセス数)など様々な種類の数値を無料で見ることができます。また、ユーザーがどのページで離脱しているのかやそのページの関心が高いかなどの分析が可能です。

具体的な数値でWebサイトの問題点を可視化できるため、CVR改善に欠かせないツールの1つです。

2.ヒートマップツール

ヒートマップツールとは、Webサイトを訪れたユーザーの行動データを色で表現することで、ユーザー行動を直観的に把握するツールです。

ヒートマップツールを用いて自社サイトの解析を行うことで、マウスで多くクリックされる場所やスクロールした距離などを視覚的に捉えることができます。

なお、ヒートマップツールには「クリックヒートマップ」「スクロールヒートマップ」「熟読ヒートマップ」などがあり、注目すべきユーザーの行動を可視化することが可能です。

3.A/Bテストツール

CVR改善ツールにはA/Bテストツールがオススメです。A/BテストはAタイプとBタイプの2パターンを同時に運用した後に、どちらのタイプの効果が高いかをテストするツールになります。

CVRの改善を行う際は過去よりも改善したか悪化したかと、どのぐらい改善したか悪化したかを把握する必要があります。A/Bテストは同時に同じ項目を比べることが可能なので、改善施策の検証と実施が素早く行えます。A/Bテストツールを導入することでCVR改善を効率的に行うことが可能となります。

4.自動返信ツール

CVR改善ツールには自動返信ツールがオススメです。チャットボットとも言われています。自動返信ツールはユーザーが問い合わせを行う際、自動的にやり取りが可能となるのでユーザーの信用度向上に繋がります。

サイト内の全てのページに自動返信ツールが設置可能なため、ユーザーは閲覧ページで不明点が合った場合すぐに求める情報にアクセスが可能になります。自動返信ツールからコンバージョンページへの誘導も可能になるのでCVRの改善に期待ができます。

5.離脱防止ツール

離脱防止ツールとは、サイトに訪れたユーザーが、ブラウザを「閉じる」「戻る」動作をしたときに、ポップアップなどを画面に表示させるなどの機能で離脱を防止するツールです。離脱防止ツールの目的は、見込み客を顧客に変え、CVRを上げることにあります。

離脱防止ツールには、さまざまな種類がありますが、主な機能としては以下のようなものがあります。

ポップアップ機能

ポップアップ機能は、サイトから離脱しようとするタイミングでユーザーに有益な情報や特典をポップアップで表示することにより、離脱を防止したり、コンバージョンへ誘導したりする機能です。

フォーム機能

フォーム機能とは、会員登録やメルマガ登録などの入力フォームを最適化することで、ユーザーの離脱を防止する機能です。フォームの入力項目やデザインをユーザーが使いやすいように工夫することで、コンバージョン率に影響します。

分析機能

分析機能とは、サイトのアクセス状況やユーザーの行動を分析することで、離脱に影響する要因を把握する機能です。分析結果をもとに、サイトの改善や最適化を行うことで、離脱率を減らすことができます。

CVR改善事例3選

CVRを改善する前に、実際に改善できた事例を参考にすると良いでしょう。

ここでは、CVRの改善事例を3つ紹介します。各サイトの問い合わせや購入フォーム、誘導の仕方などに着目しましょう。

株式会社いえらぶマーケティング

株式会社いえらぶマーケティングは、不動産業界の転職支援サービスを提供している企業です。他にも不動産業務をサポートするシステムも提供しており、導入実績は12,000社を超えています。

株式会社いえらぶマーケティングの目標は、会員登録者数の増加です。CVRの改善を行ってからは、会員登録者数が増えたという実績があります。ただ新規登録者数が増えただけではなく、過去に登録していたユーザーが再登録したケースも多く見られたようです。

サービス紹介ページの冒頭からは、最低5つの項目を入力するだけで資料をダウンロードできます。画面下部には、資料請求や問い合わせページに進めるボタンが現れ、コンテンツのどの位置でも申し込みが可能です。ユーザーにとっても、すぐに問い合わせ先を見つけられるので、ストレスフリーで閲覧できるでしょう。

ビズメイツ株式会社

ビズメイツ株式会社は、オンライン英会話レッスンサービスを提供している企業です。日本企業のグローバル化が進んでいる中で、英語を身につけようとするビジネスマンやビジネスウーマンが増えているので、需要が高まっていると捉えられます。

ビズメイツ株式会社の目標は、会員登録数の増加です。CVRを改善してからは、全体のCVRが117%、スマートフォンからのCVRが133%も改善された実績があります。主に入力フォームの改善を行ったようです。しかし、離脱率の改善はできていないという結果も出ています。

サイトのトップページには、サービスの詳細ページに進めるボタン、採用情報ページに進めるボタン、問い合わせページに進めるボタンなどが設置されています。1つのページにCTAが複数箇所に設置されており、本記事で紹介した対策が行われているともいえます。

株式会社フロムココロ

株式会社フロムココロは、化粧品やスキンケア用品、オーラルケア用品、サプリなどを販売している企業です。メルマガを配信しているので、サイト上だけでなく、有益な情報をメールで届けることで、サイトへのアクセス数を促せるでしょう。

株式会社フロムココロの目的は、CVRの改善です。CVRの改善対策を行ったからは、実際にCVRが150%改善された実績があります。もともと改善するための予算が少なかったので、チャットボットなどのツールを活用したようです。

サイトのトップページには、各ジャンルの商品ランキングTOPや、クーポン情報ページへ誘導するイメージなどを掲載しています。トップページ上部には、検索欄が設置されており、ユーザーが求めている商品をすぐに探し出すことが可能です。各商品をお気に入り登録できるので、何度もサイトに訪問する方もいるでしょう。

まとめ

CVRを上げるための改善方法を今回はご紹介しました。CVRの改善はサイトやページによって改善策が異なる場合が多く、課題に適した改善策の実施が求められます。CVRの改善には一つ一つの小さな改善が積み重なり、結果的に全体のコンバージョンに繋がります。CVRの改善方法に困っている方は是非本記事を参考にしてください。

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